顕微鏡根管治療広島
2024.8.24
根管内に残っていたヤスリの欠片を除去しました。2024.08.24|ファイル破折片除去
広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス 代表 三好龍治 です。
こちらの記事に金属除去について書きました左上第一大臼歯の再根管治療を行います。
「左上第一大臼歯の金属冠と長いメタルコアを除去しました。2024.08.10」
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レントゲンだけでは判別しづらいのですが、治療開始後のあとづけとして、丸印の部分にヤスリの欠片が残っていました。
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遠心頬側根管(DF根管)にチンアナゴのようにヤスリの欠片(ファイル破折片)の頭が見えています。
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幸運なことに、新しいヤスリでヤスリ掛け(ファイリング)することで出て来てくれました。
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別アングルです。
ヤスリが折れる原因として
1,何度も使用することで金属疲労を起こし、劣化したヤスリを用いたため折れる
2,カーブの強い根管に、ヤスリを挿入して過度に回すことで折れる
3.細すぎるヤスリを用いることで折れる
根管狭窄部分は#15(0.15mm)程度であることから、それよりも細いヤスリ(ファイル)は不要と私は考えています。
#15以上のファイルだけで戦っています。
今回のケースでは3項目全てに当てはまるように感じます。
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約3mmの細いヤスリが数十年ぶりに出てきました。
出て来て初めてヤスリが折れていたことを患者さんが認識する、いつものあるあるパターンです。
プロとしてはヤスリを折らないように治療するのが大前提です。
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M・Tさん、順調に取れて私も嬉しいです。
次回からの根管治療の続きも楽しみです。
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広島市の自由診療専門の歯科 三好デンタルオフィス