顕微鏡根管治療広島
2026.7.15
神経が死んでいた左上第一大臼歯の感染根管治療を行いました。2026.07.15|歯の調子が悪い

広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス 代表 三好龍治です。
O・Hさんの初診時のデンタルレントゲン写真です。
被せ物がしてある左上第一大臼歯(丸印)の不快症状を主訴に来院されました。
デンタルレントゲン写真上でも歯根の先端に丸い透過像が見て取れます。
_

実際の左上第一大臼歯の状態です。
ジルコニアクラウン(ジルコニア製のかぶせ物)がセットされています。
ヒビが入っています。
_

頬側面観です。
_

口蓋側面観です。
_

初診時の歯科用CTによる断層画像です。
〇印の口蓋根(こうがいこん)の先端に根尖病変(こんせんびょうへん)が形成されています。
これは歯の内部の神経(=歯髄)が死に、腐敗する事で起こる炎症性病変です。
その影響からか上顎洞粘膜にも肥厚が見られます。
_

O・Hさんは治療をご決断なさいました。
ラバーダムを装着し、顕微鏡を降ろしてビデオ録画し、スタートします。
_

ジルコニアクラウンに切れ目を入れて壊して除去します。
_

容易に取れるということは接着の不備が考えられます。
_

ジルコニアクラウン除去直後の状態です。
_

歯髄腔にアプローチします。
歯髄が死んでいますので鮮血は出ません。
独特の腐敗臭がします。
_

天蓋除去を終え、3つある根管口を明示しました。
ここから根管拡大を行い、根尖(こんせん:歯根の先端)まで攻略します。
_

根管治療2回目です。口蓋根管から出た浸出液が煮凝りの様になっています。
目立った排膿はありませんでした。
_

根管治療3回目では浸出液も止まっていましたので根管充填に進みます。
電気的根管長測定を行って根尖口のサイズを決定します。
_

2種類の薬液洗浄を行い、超音波水流でリンスし、滅菌ペーパーポイントで吸水乾燥します。
_

シーラーとサーマフィルのシステムで垂直加圧根管充填根管します。
まずは口蓋根管から充填します。
_

口蓋根の根管充填材の余分をカットしてスペースを確保したら、
残りの近心頬側根管・遠心頬側根管の垂直加圧根管充填を行います。
_

サーマフィルの余分なキャリアーをカットしました。
次回問題無ければ、ファイバーポストを用いた支台築造とセラミック修復を同日に行い、
この歯の治療は終了です。(計4回)
_

サーマフィルによる垂直加圧根管充填を終えた後のデンタルレントゲン写真です。
根尖まで充填出来て安堵する瞬間です。
私は明確に根尖まで充填出来ていることが判る臨床的根管充填を是としています。
根尖に溢れている水酸化カルシウム系シーラーは体に吸収されるか、そのままであっても害がありません。
根尖まで到達しているかどうか議論の余地がある状態は無駄な再治療の原因となってしまいます。
_

_
O・Hさん、次回でこの歯の治療は終了ですね。
あとで少し痛みが出るかもしれませんのでお大事に。
_
広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス