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メタルフリー歯科広島
2023.5.10
歯の中から綿球?|メタルコアを除去した根管内部から綿球が出てきたケース 2023.05.10
こちらの記事に綿が出てきた左下第二大臼歯のケースのブログ記事を書きました。
「フロスの繊維が溜まった?|かぶせものを除去したら内部から綿が出てきたケース 2023.04.08」
本日、メタルコアを除去しましたら、根管内部からも綿球が出てきたため、記事を作成します。
メタルコアを除去する際には金属を切削するため、基本的にはラバーダムを装着しますが、
ラバーダムを固定するためのクランプが外れやすかったり、作業時にクランプが邪魔になる際には、バキュームのアダプターであるMr.thrsty+ゴム状のプラスチックで粘膜を保護します。
メタルコアと歯質の間に隙間を形成していきます。
マイナスドライバー形状の器具を2本用いて慎重に動かして除去します。
除去したメタルコアです。とても厚いセメント層が存在しています。
セメント層が厚いという事は、それだけ隙間があったという事です。
メタルコアを除去した後の根管口です。
残っていたセメントを除去しましたら、その内部に残っていた綿球も一緒に出てきました。
セメント部分にはオレンジ色のガッタパーチャ(根管充填材)を巻き込んでいます。
メタルコアを接着する前に取り除く予定であった綿球が置き忘れられたものと解釈できます。
次回からの再根管治療に備えて、内部のガッタパーチャを溶解剤であるGPソルベントある程度溶かして除去しておきます。
歯質には亀裂(ヒビ・クラック)が存在しています。
歯根破折の原因となる存在ですので慎重な治療が必要です。
神経を取った歯は血液供給が絶たれ、脆くなってしまいますので、神経は可能な限り取らないようにすることが重要です。
T・Eさん、ブログ記事を読んでくださり光栄です!
大変励みになります!
広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス