顕微鏡根管治療広島
2025.1.31
違和感のある右上第一大臼歯の再根管治療を行いました。2025.01.31
広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス 代表 三好龍治です。
違和感のある右上第一大臼歯の再根管治療を行います。(矢印)
ジルコニアフレームに陶材を築盛したクラウン(かぶせもの)がセットされています。
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デンタルレントゲン写真です。
根管に対して根管充填材が細い状態に見えます。
根管内を緊密に充填出来ていないとすれば、歯髄が残って起こる残髄症状が発生してもおかしくありません。
壊して再治療することをご選択です。
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まずはジルコニア陶材築盛冠を除去しました。
ラバーダムを装着して顕微鏡を降ろし録画を開始してスタートします。
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境い目から黄色くプラークの付着があり、周囲からの漏洩を示唆しています。
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手前の右上第二小臼歯遠心部分は むし歯になっています。
良く見える=治療しやすい状態ですので再根管治療の前にセラミック修復を行います。
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3つの根管内の古い根管充填材(この場合はガッタパーチャ)を取り除き根尖まで清掃を行います。
根尖(こんせん)とは歯根の先端の事を指します。
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電気的根管長測定(EMR)を行い、根尖までファイル(ヤスリ)の到達を確認します。
ファイルのサイズを順次大きくしていき、ゆるくもなくきつすぎることもなく根尖口(根尖にある根管の開口部)に
到達できるファイルサイズを決定します。(#25、#30、#35などのように)
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根尖口まで開通できた次の治療時に、目立った排膿や出血、痛みや違和感を確認し、改めて根管充填します。
薬液洗浄後に超音波水流でリンスし、滅菌ペーパーポイントで吸水乾燥している場面です。
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サーマフィルのシステムで垂直加圧根管充填を行いました。
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サーマフィルの余分なキャリアーをサーマカットでカットしました。
垂直加圧根管後のデンタルレントゲン写真です。
根尖まで充填出来て安堵する瞬間です。
U・Hさん、よくぞご決断なさいました。
改善がみられ私も嬉しいです。
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広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス