三好デンタルオフィス

スクリューポストを除去し4根管性の右下第一大臼歯の再根管治療を行いました。2025.03.29

広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス 代表 三好龍治です。

初診時のパノラマレントゲン写真です。

矢印の右下第一大臼歯に不快症状が出ておられます。

レジン製のかぶせもの内部に金属製のスクリューポストが入っています。

メタルフリーの概念にも反しますので再治療をご決断です。

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歯科用CTによる舌側面観の立体画像です。

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比較的珍しい出現頻度である遠心舌側根が存在しています。

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まずはラバーダムを装着して、顕微鏡を降ろし、ビデオ録画を開始して除去をスタートします。

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まずはレジン製（プラスチックの一種）の かぶせもの を除去しました。

内部には金属製のスクリューポストの頭が見えています。

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除去したレジン製クラウン（かぶせもの）の表面にはプラークがびっしり付着しています。

レジン製クラウンは仮歯には適していますが、永続的な使用には向いていないと私は考えています。

磨り減るスピードが天然歯よりも早いこと、細菌付着性が天然よりも高いこと、が主な理由です。

不潔になりやすいことは口臭の原因にもなります。

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支台築造のレジンを慎重に取り除き、スクリューポストを取り除きました。

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全長約8.5㎜のスクリューポストです。ゴールド色ですがゴールドではありません。

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古い根管充填を取り除き、遠心舌側根管も根尖（こんせん：歯根の先端）まで攻略出来ました。

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電気的根管長測定を行い、サイズを記録します。

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2種類の薬液洗浄を行い、超音波水流にてリンスし、滅菌ペーパーポイントで吸水乾燥します。

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サーマフィルのシステムで垂直加圧根管充填を行います。

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余分なキャリアーをサーマカットでカットしました。

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垂直加圧根管充填後のデンタルレントゲン写真です。

それぞれ根尖まで根管充填出来て安堵する瞬間です。

根管治療は結果が明確に現れますので私は好きです。

術者の治療技術として、出来るか・出来ないか、しかありません。

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根管充填まで進みましたら、臼歯の場合は原則として次回の治療時に

支台築造とセラミックのかぶせものの製作・セットまでを1回で行います。

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K・Eさん、無事に根管充填出来て私も嬉しいです。

あとで少し痛みが出るかもしれませんのでお大事に。

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