セラミック歯科広島
2023.9.9
左上奥歯の金属内部のむし歯を除去してセラミック修復しました。2023.09.09|左上第一大臼歯
左上第一大臼歯(画像右から2番目)の金属を除去してセラミック修復を行います。
金属の光沢の違いから、この二つの金属は金属の組成が異なることが判りますので、治療時期が異なるものと判ります。
湿潤下で異種金属が接していると貴金属の含有比率が低い方が溶出して曇りますので、
第一大臼歯の方が貴金属の含有量が少ない(より粗悪)と考えられます。
歯ぐきに存在する黒い点は、金属治療時の切削片が刺青の様になったメタルタトゥーです。
今後、金属を除去したのちに、切除することできれいな歯肉に治癒します。
金属除去ですので、ラバーダムを装着して歯肉を金属切削片から保護します。
金属アレルギーやメタルタトゥーを起こさせないようにするためです。
顕微鏡を下ろしてビデオ録画を開始し治療を始めます。
このように大量の金属切削片が出ますのでラバーダムを装着して堰き止めることが必須です。
金属を除去した内部です。
むし歯が深かった部分を保護する裏層(りそう)セメントがオレンジ色に見えています。
左隣の左上第二小臼歯の金属は今後除去してセラミック修復を行いますので、
第一大臼歯側に突出している部分を修正して今日のところは治療を進めます。
除去した金属の内面です。プラークによる汚染があります。
金属と歯の境目からむし歯になっていました。(顕微鏡ミラー像)
オレンジ色の裏層セメントの除去を終えました。
う蝕検知液でむし歯になっている軟化象牙質を染色します。
広範囲に染まりますので切削と染色を繰り返します。
軟化象牙質の除去を終えました。
幸いなことに歯髄(神経)は出ることなく済みました。
ボンディング材で接着処理を行い、コンポジットレジンでデンティンシール(象牙質保護)しました。
セレックプライムスキャンでスキャニングを終えました。
迅速にセラミック修復物をデザインします。
グラデーションのあるエンプレスキャドマルチブロックからセラミック修復物を削り出します。
ミリングマシンでの削り出しを終えました。
接触圧を調整し、適合を確認します。
研磨後に内面の酸処理を行い、乾燥状態で接着し、咬合調整と仕上げ研磨を終えました。
O・Nさん、神経にむし歯が達しておらず幸運でした。
直後はしみやすい可能性がありますのでお大事に。
広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス