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メタルフリー歯科広島
2023.3.30
取れていなければ大丈夫?|右上第一大臼歯の金属の内部汚染 2023.03.30|銀歯の問題点|広島
右上第一大臼歯の金属を除去します。
金属除去ですから金属切削片から口腔粘膜を護るためにラバーダムを装着してスタートします。
金属のつめもの・かぶせものが口腔内にあると金属アレルギーのリスクを高めますが、
金属切削片を高速で撒き散らし、口腔粘膜に触れさせると更に金属アレルギーを惹起する可能性が高まります。
まずは金属の詰め物(メタルインレー)を除去しました。
痛くなく、取れていなくても内部はこの状態です。
金属は熱膨張率が歯よりも大きいため、熱い食べ物を食べると膨張して歯にストレスを与えてしまいます。
また熱による体積の変化は周囲からの漏洩の原因ともなりえます。
金属は細菌付着性が歯質よりも高いこともむし歯リスクを高めます。
矢印部分には過去のアマルガム充填の残りも存在していました。
アマルガムとは金属粉末と水銀を練り合わせた化合物です。
先にアマルガム充填の治療がなされていた歯に金属の詰め物をセットする準備(支台歯形成)をする際に
底面のアマルガムを取ることなく残置したものと思われます。
このアマルガムの上に銀合金の金属インレーがセットされると
異種金属が接することとなり、ガルバニ電流が発生し腐食が起こります。
異種金属の接触は避けたいものです。
アマルガムと白い保護セメントを除去しました。
内部の黒さに毎度驚かされます。
除去した金属です。これをコップに入れて水を飲むことは出来ません。
このような金属を改めてセットすることは自分の子どもにはできませんので
患者さんにも致しません。
※セラミック修復いたしました。
I・Eさん、島根県益田市からのお越しに恐縮です。
今日もまたひとつ金属が無くなりました。
広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス