口腔外科処置広島
2023.5.30
右上下親知らずを抜歯しました。2023.05.30|2本を同日同時抜歯手順
右上下の親知らず2本の抜歯を同日に同時に行います。
表面麻酔と注射による麻酔後に上顎の親知らずにヘーベルをかけ、動かしている場面です。
2本同時に抜歯する場合は上下のセットで行うことで反対側で咬めるようにします。
上下で抜歯する場合は、私はまず上から行います。
下顎は骨が上顎よりも硬いため、上顎の方が抜歯が容易であることが多いため、
先に簡単な方を終わらせておいて精神的なゆとりを得る目的もあります。
歯根分離鉗子をかけて奥側(遠心側)に脱臼させます。
抜歯鉗子でグリップして動かします。
無事に右上親知らずが抜けました。
抜歯したあとのあな(=抜歯窩;ばっしか)には血液が貯留して欲しいので止血処置を行います。
抜歯窩用の抗生物質TCコーンを砕いたものを入れ、吸収性のゼラチンスポンジを置いて血液の貯留を助けます。
CO2レーザーを照射して血行増大による治癒促進と、焼灼による固定を期待します。
続いて右下の親知らずに進みます。
上顎と同じくヘーベルをかけて動かします。
抜歯鉗子でグリップして動かします。
右下の親知らずも無事に抜歯できました。
抜歯窩の状態です。
TCコーンを砕いたものを入れます。吸収されて無くなります。
ゼラチンスポンジであるスポンゼルです。
体に吸収されますので取る必要はありません。
TCコーンとスポンゼルを入れた状態です。
CO2レーザーを照射しました。
黒くなっている方が右上親知らずです。
抜歯した親知らずです。
プラーク(細菌塊)の溜まり場となってしまい、口臭の原因や他の歯にも悪影響を与えてしまいます。
退化している歯ですので歯根の根の張り方は弱く、容易に抜歯できました。
K・Sさん、山口県防府市からのお越しに恐縮です。
よくぞ、ご決断なさいました。お大事に。
※追記
抜歯後1か月後(約40日後)の状態です。(2023.07.12)
この後、K・Sさんは左上下の親知らずの抜歯も終えられました。
「左上下の親知らずを1回の治療で抜歯しました。2023.07.23|水平半埋伏智歯」
広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス