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※厚生労働省 医療広告ガイドラインに沿うための記述

すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円(かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの)・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円(税抜)

口腔外科処置広島

2023.5.24

むし歯で朽ち果てて噛めない|左上第二大臼歯を抜歯しました。2023.05.24|+抜歯後一週間の状態

 ボロボロに朽ちている左上奥歯の写真

左上第二大臼歯がむし歯になって朽ち果てています。

 

ボロボロに朽ちている左上奥歯第二大臼歯のパノラマレントゲン写真

初診時のパノラマX線画像です。歯科用CTで撮影することで断層撮影と平面のデータが一度に得られます。

矢印の歯が左上第二大臼歯です。  

歯自体はむし歯によって脱灰し消えかかっているとともに周囲の歯槽骨も吸収して無くなっています。 

 

左上奥歯が朽ちて歯ぐきに浮いていることがよくわかるGIF動画

立体画像にボリュームレンダリングしたものです。

周囲の骨が吸収して、もはや歯ぐきの中に浮いている状態です。

 

 ボロボロに朽ちている左上奥歯を抜歯するために分割した場面の写真

事前の表面麻酔と注射による局所麻酔を行い、抜歯をスタートします。

顕微鏡下で録画しながら、まずは歯根分割して3根をそれぞれ独立した状態にします。

 

それぞれを抜歯します。

 

無事に抜歯を終えました。

内部には炎症性の肉芽組織が存在していますので、ここからしっかり掻爬(そうは)していきます。

 

炎症が起きて歯肉がまとわりついている抜歯した左上第二大臼歯の写真 歯根分割して抜歯した左上第二大臼歯の写真

抜歯した歯根です。

 

抜歯窩の掻爬を終えました。

 

ボロボロに朽ちている左上奥歯第二大臼歯の抜歯を終え、内部に骨移植材Bio-Ossを填入した場面の写真

骨移植材を抜歯窩に填入してソケットプリザーベーションを行います。

抜歯後に骨吸収して骨幅・骨高径が少なることを出来るだけ防ぐための処置です。

 

顕微鏡画像の画面撮りです。

 

抜歯後にスポンゼルを置いて血液の貯留を助ける写真

吸収性のゼラチンスポンジであるスポンゼルを上部において内部の骨移植材が出てくることを防ぎます。

  

ボロボロに朽ちている左上奥歯を抜歯して骨移植材とスポンゼルを置いてナイロン縫合糸で縫合した写真

ナイロンの縫合糸で縫合して閉じました。

 

ガーゼを約5分間咬んでいただいた後の状態です。

縫合糸は1~2週間で抜糸します。

 

S・Tさん、よくぞご決断なさいました。

傷が治ってインプラントで咬める日が楽しみですね。

 

※追記:抜歯後一週間経過した状態です。 

左上奥歯抜歯後7日一週間の抜糸前の写真 

治癒が進むことで縫合糸が緩んできます。

 

左上奥歯抜歯後7日一週間後の写真

抜糸しました。

歯科領域では抜糸を「ばっし」と読むと抜歯と混乱するため、「ばついと」と読むことが慣例となっています。

ここから時間の経過とともに境界が無くなって上皮でしっかり覆われます。 

広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス 

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