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※厚生労働省 医療広告ガイドラインに沿うための記述

すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円(かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの)・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円(税抜)

メタルフリー歯科広島

2022.10.11

右下第一大臼歯の金属を除去した内部の状態です。2022.10.11

過去に神経とってあり金属がセットされている右下第一大臼歯(矢印)の

手前(画像右隣)に接する右下第二小臼歯がむし歯になっています。

  

舌側面観です。

清掃しにくい食いこんだ部分が過去にむし歯になり、治療がなされている部分からむし歯になっています。

材質的にも構造的にもなりやすいウィークポイントを形成してしまっていますので

むし歯になってしまうのは当然の結果といえます。

この2本の関係を改善する目的で治療を開始します。

  

まずは第一大臼歯の金属を除去するためにラバーダムを装着して金属切削片から口腔粘膜を保護します。

  

顕微鏡下で録画しながら切削し、まずは手前側(近心側)が外れました。

  

続いて奥側(遠心側)も外れました。

この状態で手前の第二小臼歯の治療を行い、第一大臼歯の再根管治療も行います。

脱落防止用に、へそ状の窪みの保持孔が中央に形成されていますが、

脱落しないことと辺縁漏洩しないことはイコールではなく、むしろ早めに脱落してくれたほうが

歯のダメージは少なくて済むと考えます。

つまり、内部が不適切な状態になったら、取れてくれることも重要な機能です。

取れないから良い治療・取れないから上手な歯科医、ではありません。

「内部で歯がズタズタになったとしても、歯医者の保身のため、とにかく取れないようにしています」

と説明を受ければ答えは明解かと思います。

   

除去した金属の内面です。

弊オフィスは保険指定医療機関の辞退をしておりますので、

天然歯に対する金属治療を完全に廃止しています。

 

金属と接していた遠心側の右下第二大臼歯の近心面もむし歯になっていました。

 

金属を除去した右下第一大臼歯のセメントを取り、画像右隣の第二小臼歯の処置に移ります。

むし歯が歯ぐきとギリギリもしくは歯ぐきよりも下側まで進んでいたため

ラバーダムをこの段階で外してバキュームのアダプターに切り替えます。 

  

バキュームのアダプターに切り替え、う蝕検知液でむし歯を染めては切削を繰り返し、

接着処理とコンポジットレジンで象牙質保護をしました。

神経(=歯髄)が露出しなかったことが幸いです。 

 

セレックプライムスキャンでスキャンし、セラミック修復物を製作します。

 

セラミック修復物を乾燥状態で接着し、仕上げ研磨しました。

  

第一大臼歯の再根管治療は次回より行いますので本日は仮封セメントで封鎖し、本日の治療は終了です。

前後の歯との接触点を失うと移動してしまうことがあるため、仮封セメントで前後を塞ぎ位置の変位を防ぎます。

治療が完成するまでの間、硬いものは我慢していただきます。

   

I・Eさん、島根県からのお越しに恐縮です。

今後の治療も頑張って参りましょう!

  

広島市南区の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス 

   

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