- TOP
- スタッフブログ
- メタルフリー歯科広島
- 歯根の髄床底を穿孔しているメタルコア除去動画です。穴あき治療 2015.0...
メタルフリー歯科広島
2015.9.3
歯根の髄床底を穿孔しているメタルコア除去動画です。穴あき治療 2015.09.03
長野県小諸市からお越しのH・Sさんの左上第一大臼歯のメタルコアを除去します。
本日が弊オフィスでの治療開始となりますが
これまでに地元の歯科でメタルコア除去を試みて髄床底の穿孔らしき状態となり、
東京の歯科で治療を受け・・・という状態からのスタートです。
患者さんから提供されたレントゲン写真データです。
エジプト考古学では何度も盗掘されているピラミッドは調査が困難だと思われますが、歯科治療でも全く同じです。
ラバーダムと周囲をレジンで封鎖して治療開始です。(顕微鏡動画)
ストッピング(ゴムの一種)仮封と思われる封鎖がなされています。
ストッピング仮封は漏洩の可能性がありますので私はカルボキシレートセメントでの仮封を行っています。
仮封を取るとすでに出血しています。
メタルコア除去を断念して、レジンで充填してあるらしく、とてもややこしい状態になっています。
メタルコア除去のように内側性の注水下切削はミラーテクニック泣かせの治療です。
切削を進めましても本来出てくるはずの髄床底の歯質がなく、肉芽組織が出てきます。
どうやらもともと髄床底を穿孔していた部分にメタルコアがセットされていたようです。
残っていたメタルコアをすべて除去し終えました。
髄床底の穿孔がかなりの広範囲で存在しています。
髄床底穿孔の封鎖処置を行い、再根管治療を行い、もう一度歯冠修復することは技術的には充分に可能ですが
長持ちするかどうかは未知数ですので、費用面も含め患者さんと方向性の充分な相談が必要です。
忘れてはならないのは、過去の治療によってこの状態が引き起こされていると言わざるを得ない点です。
1本の歯の治療で患者さんの人生を狂わすことも大いにありえることを歯科医師は肝に銘じなくてはなりません。
H・Sさん、この歯を含め、歯科治療由来の不調が無くなることを私も願っています。
もしよろしければ
ブログランキングに投票のため、このリンクのクリックお願いいたします。
歯根の穿孔の治療に取り組む広島市の歯科医院 三好デンタルオフィス(保険治療は行っておりません)
※厚生労働省 医療広告ガイドライン に沿うための記述
すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円(かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの)・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円(税抜)