三好デンタルオフィス

歯ぐきに金属が入ったメタルタトゥーと外れたブリッジ内部のむし歯 2015.09.02

愛知県名古屋市 からお越しのT・Sさんの金属ブリッジを除去します。

 

左下臼歯ミラー像です。

第一大臼歯が欠損している3歯ブリッジです。

グリーンのシートはラバーダムです。

 

ブリッジを切断しましたら、まずは手前の第二小臼歯のクラウンがポンッと取れました。

その後、ポンティック部分と第二大臼歯部分を除去しました。

 

この構造物がおくちに存在し、接触した唾液を嚥下して、心から幸せ、とは私には決して思えませんので、

患者さんにもいたしません。（私見です）

 

外した状態で う蝕検知液で染色します。

 

水洗しました。

象牙質がかなり赤く染まっています。（むし歯になってボロボロになっている）

つまり、この部分はすでに外れていて、内部に唾液・細菌が浸入し、こっそりむし歯になっていたことを示しています。

天然の歯は、1本ずつ沈下方向が異なりますので、2本を連結するということは、どちらかの脱離を招きやすい構造といえます。

どちらかがしっかりついているとすれば、外れず問題なく見えてしまいます。

この歯は神経を取ったあと、メタルコアがセットされていますので痛くなれず、ブリッジの脱離など、

なにか起こった際には手遅れで助からなかったと思われます。

また、周囲の歯ぐきには黒く変色している部分が存在していますが、これは金属切削片による金属刺青（メタルタトゥー）です。

支台歯形成時にメタルコアを削った切削片が歯肉内に迷入し、このようになったものと考えられます。

（この後、仮歯作成・メタルコア除去・再根管治療・根管充填までを本日行っています。）

 

 

弊オフィスではメタルコアを廃止し、材質を問わず天然歯の臼歯部ブリッジを廃止しています。

妻に出来ない治療はどなたにもいたしません。

 

 

T・Sさん、順調に進み私も嬉しい限りです。

今回のご滞在、残り2日、できるところまで進みましょう！

 

 

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