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- メタルコアが原因のひとつと考えられる歯根のヒビ 2015.06.17
メタルフリー歯科広島
2015.6.17
メタルコアが原因のひとつと考えられる歯根のヒビ 2015.06.17
右から2番目の左下第一大臼歯、近心根付近の歯肉が赤くなっています。
定期的にその部分が大きく腫れ、膿が出るとのことです。
その部分のレントゲン写真です。近心根周囲に透過性の病変が見られます。
金属を除去してアプローチすることとします。
まずはラバーダムを装着してスタートです。
5倍速コントラでメタルクラウンに切れ目を入れました。
まずはメタルクラウン(いわゆる銀歯)の除去を終えました。
メタルコアが見えています。
かなりの体積のメタルコアですが、慎重に切れ目を入れます。
ラバーダムを装着することで金属切削片が直接的に口腔粘膜に触れることを出来るだけ防止します。
なかなか強敵でしたが、無事にメタルコアの除去を終えました。
左側が近心根に挿入されていた部分であり、右側の遠心根に挿入されていた部分に比べ汚染が進んでいます。
ガッタパーチャも付いてきています。
クサビ状の形態ですので強い力がかかると歯に多大なるプレッシャーを与えます。
メタルコアを除去した歯の状態です。
漏洩と金属イオンによる染色で真っ黒になっています。
判りにくいのですが、顕微鏡で覗きますと、近心根の頬側にヒビが見られます。
これが原因となって、腫れと排膿を繰り返していた可能性が高いと考えられます。
この程度のヒビと病変であれば、再根管治療と接着修復で改善するものと考えますが、強度の低下は避けられません。
ヒビは近心根の舌側にも及んでいます。
次回より、再根管治療に臨みます。
※弊オフィスではメタルコアを廃止しています。
この歯のような状態を見ますと同じ治療方法を行うことはできません。
I・Nさん、本日よりいよいよ治療開始ですね。
必ずゴールは訪れますので共に粘り強く頑張っていきましょう!
もしよろしければ
広島市の自由診療専門の歯科医院 三好デンタルオフィス
※厚生労働省 医療広告ガイドライン に沿うための記述
すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円(かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの)・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円(税抜)