三好デンタルオフィス

金属の影響で黒・緑色に変色していると考えられる大臼歯 2015.06.19

 

画像中央左寄りの右下第二大臼歯の根尖部分に黒い円形の大きな病変があります。

 

まずはラバーダムを装着して金属を除去します。
この時点でかなりの動揺があります。

 
金属のかぶせものを除去しました。 メタルコアが見えています。

手前の第一大臼歯と比べて色調の差は歴然です。

金属イオンの溶出と腐食、異種金属間に流れるガルバニ電流の影響と考えられます。

歯周ポケットの深さが10mmに達する部分もあり、今後の長持ちの可能性が著しく低い状態です。

金属の影響か、歯肉頬移行部の粘膜の過角化（白くなっている）が見受けられます。

ご相談の上、抜歯を選択なさいました。

私もこの状態では抜歯が相当と考えますし、妻であってもそう考えます。

意地でも根管治療をしてセラミックの歯をセットし、一時的に保存することは出来ますが、それはもはや綺麗ごとに過ぎないと考えます。

 

変色している部分には歯根膜の付着が無いことが特徴的で興味深い点です。

（付着の喪失と変色のどちらが先かは判りません。）

 

緑がかったその色は、金属イオンの影響を思い知らせます。

このような状態の歯を私のオフィスで生み出したくありませんので、

天然歯に対する金属治療を完全に廃止しています。（保険医登録していません）

セラミックインプラントも導入していますので、インプラントも含めて完全なメタルフリーを達成することが可能です。

 

M・Kさん、よくぞご決断なさいました。

今後、ご体調もきっと良くなられることとを思います！

 

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※厚生労働省 医療広告ガイドライン に沿うための記述

すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円（かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの）・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円（税抜）

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