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メタルフリー歯科広島
2024.1.5
切断したブリッジの底面は細菌汚染されていました。2024.01.05|左上567臼歯
左上567ブリッジ(┗⑤6⑦Br)を切断して欠損歯(左上第一大臼歯:左上6)のインプラント治療を計画します。
ブリッジとは、欠損歯の両サイドの歯を形成して、橋状構造物をセットする固定性補綴(ほてつ)物です。
黒丸が欠損歯(このケースでは左上第一大臼歯)で、赤丸が両サイドの支台歯(支えている歯)です。
構造上、残存している支台歯に負担が掛かる補綴物ですので、支台歯の寿命を縮める可能性があります。
支台歯の寿命が尽きればさらに欠損歯が増え、治療(=費用&時間)が必要となってしまいます。
つまり、ブリッジは「時限的抜歯装置」とも言えます。
ですので、私は臼歯部ブリッジには否定的な考えです。
少なくとも妻やスタッフには絶対にいたしません。
実際の左上⑤6⑦ブリッジです。
金属フレームの表面に白いレジン(プラスチックの一種)が築盛してあるタイプですので
白く見えますが、内部には金属フレームが存在しているれっきとした金属の構造物です。
金属フレームを切断しますので、金属切削片が出ますのでラバーダムとゴム状のプラスチックを用いて
金属切削片が口腔内にジャブジャブ流れ出ることを防ぎます。
金属切削片が口腔粘膜に触れることで金属アレルギーを惹起する可能性があります。
まずは56間のカットを終えました。
この段階でラバーダム外し、宙に浮いている欠損歯部分の底面に新しいラバーを滑り込ませます。
欠損歯部分はポンティックもしくはダミーと呼びます。
ポンティックの底面にもラバーシートを滑り込ませて、新たにラバーダムを装着しました。
67間もカットしてポンティックが取れました。
ポンティック底面のレジン表面にはべったりとプラーク(細菌)が付着しています。
この部分で増殖・成熟したプラークが口腔内に広がり、むし歯・歯周病・口臭の原因に成り得ます。
レジン表面にはプラークが付きやすい問題点と、形態的にお手入れ出来ない問題点が挙げられます。
ラバーダムを装着して切削することで粘膜に対する金属切削片の影響を最小限に出来ます。
欠損部分にはインプラント治療を計画し、前後の歯の金属修復物も根管治療を含み、やり直します。
切断面は研磨しています。
K・Tさん、よくぞご決断なさいました。
細菌の増殖拠点が一つ無くなりました!
広島市の自由診療専門の歯科 三好デンタルオフィス