顕微鏡根管治療広島
2023.9.29
膿が溜まっていた左下奥歯の根管治療・根管充填を行いました。2023.09.29|広島
左下第二小臼歯の歯髄が失活して(死んで腐敗して)、歯根の先端(矢印)に炎症性病変が存在しています。(根尖病変)
オフィス内の歯科用CTでの断面像です。
歯根の先端周囲の歯槽骨が炎症を起こすことで透過性が亢進しています。(膿んでいる)
透過性が亢進しているという事は骨の硬さが弱くなっていることを示しています。
頬舌側の断面です。歯根の先端の透過性が亢進(黒くなって写っている)しています。
いつものように根管治療を行います。グリーンのシートはラバーダムです。
根管治療の初期には排膿がありましたが、本日は排膿も治まっていましたので根管充填に進みます。
電気的根管長測定を行っている場面です。
2種類の薬液洗浄後に超音波水流でリンスし、滅菌ペーパーポイントで吸水乾燥します。
まずシーラーを根管口にわずかに注入します。(顕微鏡GIF動画)
サーマフィルを専用のヒーターで加熱し、ガッタパーチャが溶けた状態で垂直加圧根管充填を行います。
サーマフィルでの垂直加圧根管充填を終えました。
垂直加圧根管充填後のレントゲン写真です。
根尖まで充填出来て安堵する瞬間です。
排膿が治まれば、根管充填を行い、そこから体が時間をかけて病変を治してくれます。
M・Kさん、後で少し痛むかもしれませんのでお大事に。
広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス