顕微鏡根管治療広島
2024.3.22
長いメタルコアを除去して再根管治療を行いました。2024.03.22|右下第一小臼歯
広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス 代表 三好龍治です。
右下第一小臼歯にレジン製のクラウン(かぶせもの)がセットされています。
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デンタルレントゲン写真です。
矢印の歯が右下第一小臼歯であり、長いメタルコア(金属支柱)がセットされています。
再根管治療を行うためにはメタルコアも除去する必要があります。
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ラバーダムを装着して顕微鏡を下ろし、ビデオ録画を開始してスタートします。
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まずはレジン製のかぶせものに切れ目を入れて除去しました。
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内面はこのように汚染されていました。
接着が効いていない状態です。
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ここからはメタルコアを除去します。メタルコア表面もとても黒く変色しています。
金属を切削しますので、金属切削片から歯肉を保護するためにゴム状のプラスチックを流して固めます。
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メタルコアは慎重に切削して最後は超音波スケーラーで振動を加えて除去しました。
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メタルコア除去直後の状態です。
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顕微鏡画像の画面撮りです。
白く見えるのはセメントです。
オレンジ色に見えるのは根管充填材であるガッタパーチャ(天然ゴムの一種)です。
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セメントを除去すると内部のガッタパーチャが良く見えるようになりました。
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古いガッタパーチャを全て取り除くことが出来ました。
さらに歯根先端の未治療部分の攻略も終えました。
その結果この歯の根管は先端で二股に分岐していることが判りました。
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本日、症状が治まり、仮封を取っても異常な排膿も無いことから根管充填に進みます。
写真は電気的根管長測定を行っている場面です。
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薬液洗浄後に超音波水流でリンスし、滅菌ペーパーポイントで吸水乾燥します。
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2本に分岐している根管それぞれを垂直加圧根管充填しました。
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垂直加圧根管充填後のデンタルレントゲン写真です。
歯根の先端(根尖:こんせん)まで充填できて安堵する瞬間です。
次回、支台築造及びセラミックのかぶせものの作成・セットまで行います。
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H・Tさん、順調に進んで私も嬉しいです。
後で少し痛みが出るかもしれませんのでお大事に。
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広島市の自由診療専門の歯科 三好デンタルオフィス