顕微鏡根管治療広島
2023.12.9
根管治療を行いセラミック修復しました。2023.12.09|ドックスベストセメントで治療されていたケース
右上第一小臼歯の根尖(歯根の先端)に病変が出来ています。(矢印)
近年にドックスベストセメントを用いた治療を受けていらっしゃいます。
根尖に病変が形成されているということは神経が死んでいる可能性が高いです。
実際の右上臼歯部分です。
矢印の歯が右上第一小臼歯です。
セラミック系のつめものがなされています。
歯髄に近いデリケートな象牙質を治療しますのでラバーダムを用いて無用な唾液の汚染を防ぎます。
まずはセラミック修復物の一部分を切削しました。
歯髄に近い部分にはドックスベストセメントが用いられています。
除去したドックスベストセメントです。
カッパーシールセメントの一種と考えられます。
左側及び中央が除去したセラミック修復物で、右側がドックスベストセメントです。
隣接している右上第二小臼歯の近心隣接面には、過去のコンポジットレジン充填があり、境界からむし歯になっています。
古いコンポジットレジン充填を取り除き、う蝕検知液でむし歯部分を取り除きました。
隔壁とウェッジを用いて改めてコンポジットレジン充填しました。
コンポジットレジン充填を終えました。
右上第一小臼歯の根管治療に戻ります。
根尖孔が2か所に分かれています。
特に目立った排膿や痛みなどの症状が無いため、本日根管充填を行います。
電気的根管長測定を行っている場面です。
根管治療用のファイル(ヤスリ)を用いて根管充填をシミュレーションします。
薬液洗浄と超音波水流でリンスして、滅菌ペーパーポイントで吸水乾燥します。
サーマフィルのシステムで垂直加圧根管充填を終えました。
根管充填後のデンタルX線写真です。
サーマフィルの余分なキャリアをカットしました。
内部のレジンコーティングを終えました。
セレックプライムスキャンでスキャニングし、迅速にセラミック修復物をデザインします。
ブロックから削り出します。
セラミック修復物の削り出しを終えました。
口腔内で適合確認し、接触圧の確認を終えました。
研磨後に、酸処理を行い、乾燥状態で接着しました。
咬合調整と仕上げ研磨を終えました。
Y・Rさん、順調にこの歯の治療が進んで私も嬉しいです。
広島市の自由診療専門の歯科 三好デンタルオフィス