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メタルフリー歯科広島
2025.6.13
金属のかぶせもの&とても硬いメタルコアを除去しました。2025.06.13|左上7

広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス 代表 三好龍治です。
左上第二大臼歯(左上7)に前装冠(ぜんそうかん)がセットされています。
前装冠とは、スマイル時に見える部分のみを白い材質(レジンやセラミック)で装っているかぶせものの事です。
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頬側面観です。白くは見えます。
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口蓋側面観です。
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初診時のパノラマレントゲン写真です。
矢印のこの歯は失活歯(神経=歯髄を過去に取ってある歯)ですので内部にメタルコア(金属支柱)が入っています。
本日は前装冠とメタルコアを除去して、次回から再根管治療が出来るように準備します。
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金属除去ですのでラバーダムを装着して金属切削片から口腔粘膜を保護します。
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顕微鏡下で録画しながら切削し、まずは前装冠の除去を終えました。
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前装冠内面の状態です。「取るんじゃなかった、もったいない」の真逆の感情を抱きます。
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ここからは内部にセットされているメタルコアを除去していきます。
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少しずつ削り取りながら除去して、ようやく最後のひとかけらが取れました。
私が遭遇したメタルコアの中でも群を抜いて硬い金属素材であり、なかなか削れませんでした。
陶材焼付用の金属と推測します。
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突起になっている部分が口蓋根管内に突き刺さる形で入っていました。
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本日1本の歯から除去した金属群です。
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メタルコアの除去を終えた歯の状態です。
根管内に充填してあるガッタパーチャ(根管充填材:天然ゴムの一種)がオレンジ色に見えています。
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3つある根管の位置を示しました。
次回より、再根管治療を行います。
※後日追記:根管充填時の記事はこちらです。
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本日使用したダイヤモンドポイント・カーバイドバーです。
治療後には処分して、常に新たなものを使います。
切れ味の悪くなったドリルを用いると、押しつける圧力を強くせざるを得なくなり、
削り取る金属が無くなった瞬間に、ドリルが歯質にグッと食い込んで想定以上に削れてしまい、最悪の場合、歯に穴が開いてしまいます。
歯質が金属よりも削れやすいことにより、この危険性が生まれますので、
切れ味のよいものを常に使い、フェザータッチ(弱圧)で切削します。
歯と金属の削れやすさが逆転していれば、どんなに気が楽かと思います。
※厳密には刃がついているものを「バー」と呼び、ダイヤモンドなどの研削粉末をつけているものを「ポイント」と呼びます。
しかし、「ダイヤモンドバー」という呼び方も一般的に用いられます。
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歯科治療は大原則として、後世に再治療が十分に可能な状態にしておくべきです。
嵌め殺し的な、後は野となれ山となれ的な治療は、慎むべき治療であり、患者さんに時限爆弾をセットしたのと同じです。
私は、自分で取れないような、著しく除去するのが困難な人工物・構造物を歯にセットすることはありません。
基本的に「取れないメタルコアは無い」と私は考えていますが、硬すぎる金属は避けるべきと考えます。
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U・Hさん、かなりの強敵でしたが、よくぞ頑張られました。
私もホッとしています。
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広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス