セラミック歯科広島
2024.6.1
右下第二小臼歯の金属を除去してセラミック修復しました。2024.06.01|外して良かった銀歯
広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス 代表 三好龍治です
レントゲン画像中央に白く写っているメタルインレーを除去してセラミック修復を行います。
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実際の右下臼歯部分です。
右下第二小臼歯にメタルインレー(金属のつめもの)がセットされています。
金属の左隣の右下第一大臼歯の近心隣接面には古いコンポジットレジン充填がなされています。
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金属除去ですから、ラバーダムを装着して口腔粘膜を金属切削片から保護します。
顕微鏡を降ろし、ビデオ録画を開始してスタートです。
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まずは金属を除去しました。
フロスをしても十分な効果が得られない状態(=治療した修復物による清掃性の改悪)になっています。
この状態で、もっと月日が経っていたとすれば、考えるだけでもゾッとします。
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除去した金属の内面です。底部にフロスがひっかかるような形状になっています。
内部まで細菌の漏洩があったことを示唆しています。
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金属と接していた部分のコンポジットレジンにも劣化が見受けられますので
最も治療しやすいこのタイミングで取り除いてコンポジットレジンにて再治療します。
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う蝕検知液を用いて染色と切削を繰り返しました。
金属がセットされていた内部は、う蝕の進行止めとして用いられていたサホライド(フッ化ジアンミン銀イオン溶液)の影響か、黒くなっています。
う蝕検知液では染まりませんので、この状態で切削のゴールとします。
大臼歯のむし歯部分は比較的大きいものでした。これよりも大きいサイズになるとセラミック修復が適切と考えます。
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大臼歯のコンポジットレジン修復を先に行い、セレックでスキャニングし、小臼歯のセラミック修復物を迅速にデザインします。
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セラミックブロックからセラミック修復物を削り出します。
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グラデーションのあるブロックを使用します。
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セラミック修復物(セラミックインレー)の削り出しを終えました。
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適合の確認と接触圧(コンタクト調整)の調整を終えました。
この後、研磨して内面を酸処理します。
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乾燥状態でレジンセメントで接着し、咬合調整と仕上げ研磨を終えました。
コンポジットレジンと金属は、天然歯よりも細菌付着性が高い材料です。
よって、細菌付着性の低いセラミックを片側に用いるだけでも環境が変わります。
(フロスが引っかからず、きちんと通せる形状に仕上げることは言うまでもありません)
(極論として、すべてセラミック修復するのが理想とは言えますが、小さなむし歯までセラミック修復するのは現実的ではありません)
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K・Mさん、この金属が無くなり、メタルフリーの達成ですね。
本日からは快適にフロスをしていただけると思います。
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広島市の自由診療専門の歯科 三好デンタルオフィス