セラミック歯科広島
2022.12.21
部分矯正を行い右上第二小臼歯・第一大臼歯のセラミック修復を行いました。2022.12.21
初診時の右上臼歯の状態です。
赤矢印:右上第一大臼歯の歯質が欠けています。
黄矢印:右上第二小臼歯が大臼歯側に寄っているため、大臼歯との接する部分が双方とも平らになっています。
白矢印の隙間を減らすためにセラミック修復物の形態が膨らませてあります。
この部分を治療する折角のチャンスですので、それぞれに手を加えます。
まずは右上第二小臼歯近心部分の張り出しを修正し、ボタンとゴムを用いて寄せました。
第一小臼歯の移動を防ぐため犬歯とレジンで固定しています。
第二小臼歯が近心によりましたら、ここからは右上第一大臼歯のセラミック修復を行います。
古いセラミック修復物を除去しました。
う蝕検知液で染色します。
洗い流しました。
遠心部分には亀裂が存在しています。
歯質を出来るだけ残すのは当然ですが、歯が割れては元も子もないため、
歯としての長持ちを優先し、ご説明・ご相談の上、
咬合面をセラミックに置き換えてかしめこむようにセットすることといたします。
コンポジットレジンで象牙質保護(デンティンシール)を終えました。
セレックプライムスキャンでスキャンしセラミック修復物をデザインします。
焼成前は紫色(ブルーステージ)であるe.max®ブロックから製作します。
焼成しましたら結晶構造が変化し歯冠色になり、強度も増します。
乾燥状態で接着し咬合調整と仕上げ研磨を終えました。
日を改め、続いて右上第二小臼歯のセラミック修復を行います。
セラミック修復物を除去しましたら内部には白い裏層セメントが大量に存在していました。
裏層セメントを除去しました。
う蝕検知液で軟化象牙質=むし歯を染色します。
水洗しました。
染まる部分を慎重に切削し、染色と切削を繰り返します。
う蝕検知液で染まる部分の切削を終えました。
右上第一大臼歯よりもむしろ深い部分までむし歯の影響があったため
この歯も咬合面はセラミックに置き換える形成といたします。
かなり歯髄(=神経)に近い部分は、わずかに歯髄が出てしまう点状露髄が起こっている可能性がありますので
MTAセメント系のセラカルLCで保護します。
続いてコンポジットレジンでデンティンシールを終えました。
※顕微鏡下で録画しながら行います。
セレックプライムスキャンでスキャンしセラミック修復物をデザインします。
セラミック修復物のセットを終えました。
N・Hさん、右上のプロジェクトが無事に終わり私も安堵しております。
広島市南区の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス