セラミック歯科広島
2023.1.14
古いコンポジットレジンの内部がむし歯になっていました。右下第二小臼歯 2023.01.14|広島|セラミック治療
右下第二小臼歯遠心部分に古いコンポジットレジン充填がなされています。(矢印)
この部分にフロスがひっかかるとのことでセラミック修復します。
デンタルX線写真です。
〇部分がむし歯になっています。
局所麻酔後にラバーダムを装着し、顕微鏡(マイクロスコープ)下で録画しながら治療スタートです。
古いコンポジットレジン充填物を取り除き、う蝕検知液でむし歯を染色します。
水洗しました。内部がむし歯になっています。
染まる部分(=軟化象牙質=むし歯)の切削と染色を繰り返します。
染色と切削を終えました。
裂溝の古いシーラントと連続性があるため取り除きました。
裂溝はコンポジットレジン充填しました。
(エッチング→ボンディング→コンポジットレジン充填)
セラミック修復する部分表層にもコンポジットレジンでデンティンシール(象牙質保護)しています。
セレックプライムスキャンでスキャンしセラミック修復物をデザインします。
セラミックブロックから削り出します。
e.max®HT A2 ブロックを用います。
ミリングマシンで削り出しを終えました。
コンタクト調整(接触圧調整)し、適合を確認します。
840℃で約20分間真空焼成します。
焼成することで歯冠色になり強度も増します。
内面をフッ酸処理後、乾燥状態で接着して咬合調整と仕上げ研磨を終えました。
切削面が汚染される前に接着したいため、一回の治療で完成まで行います。
隣接面はサイズが大きくなればプラーク(=細菌)付着性の低いセラミック修復が好ましいと考えます。
コンポジットレジンはプラーク付着性が高いため、表面積が大きい修復は避けたいものです。
I・Hさん、この部分のフロスでのお手入れが快適になると幸いです。
広島市南区の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス