セラミック歯科広島
2021.12.21
右下親知らずの抜歯と7個の金属を除去しました。2021.12.21|治療のゴール|総合包括歯科
口腔内の全ての金属を除去すること(=メタルフリー)をご希望です。
金属は合計7個、右下には親知らずも半埋伏(はんまいふく)しています。
新幹線で他県よりお越しですので、可能な限り少ない回数での治療をご相談の上、計画します。
自由診療専門の歯科である故、制度上の縛りは何一つありません。
まずは右下の半埋伏智歯から抜歯します。(治療1回目:初診時除く)
表面麻酔後に注射による麻酔を行い、親知らずを露出させます。
ヘーベルで動かし、脱臼させます。
抜歯鉗子でグリップし抜歯します。
親不知であるが故、歯根は退化傾向にあります。
抜歯窩(ばっしか)の止血を行います。
抜歯窩挿入用の抗生物質 TCコーンを砕いて少量入れます。
吸収性のゼラチンスポンジを挿入して血液の貯留を助けます。
このままでCO2レーザーを照射して完了でも良いのですが、軽く縫合することにしました。
抜糸不要の吸収性の糸でふわっと縫合しました。
抜歯後1ヶ月の状態です。
吸収性の糸の残骸が少し残っていますので取り除きます。
抜歯後の傷も癒えましのたので、いよいよ金属の除去に取り掛かります。(治療2回目)
金属を除去しますのでラバーダムを装着して、金属切削片から口腔粘膜を保護します。
金属の切削片は金属アレルギーを惹起する可能性があり、
金属を除去することで金属アレルギーを引き起こしたとすれば本末転倒です。
除去した金属の内面です。
境い目から漏洩していることが判ります。
う蝕検知液を用いて、軟化象牙質(=むし歯)を取り除きました。
接着処理を行い、コンポジットレジンで象牙質保護を行いました。
セレックでスキャンし、セラミック修復物をデザインします。
酸化物セラミックであるe.maxCADを用いて製作します。
削り出しを終えました。
口腔内で適合と接触圧を確認します。
研磨して840℃で焼成します。
乾燥状態で接着し、咬合調整を行い完成です。
舌側面です。
右上臼歯の3個の金属を除去してセラミック修復を行います。(治療3回目)
まずはラバーダムを装着して金属除去していきます。
金属を除去出来ました。
う蝕検知液を用いて、むし歯部分を染色し、切削と染色を繰り返しました。
接着処理を行い、コンポジットレジンでコーティングしました。
パウダリングしてセレックでスキャンします。
3個のセラミック修復物をデザインします。
適合を確認します。
840℃で焼成します。
乾燥状態で接着し、咬合調整しました。
右上臼歯の治療が終わった状態です。
この状態から金属に戻すという気持ちにはなれないと私は考えます。(私見です)
最後となる左上臼歯部に取り掛かります。(治療4回目)
アップで見ると金属と歯の間の隙間がよく判ります。(顕微鏡画像画面撮り)
いつものようにラバーダムを装着して金属を除去しました。
う蝕検知液を用いて、なんが象牙質を除去します。
セレックでスキャンします。
迅速にデザインします。
適合をチェックします。
840℃で焼成します。
乾燥状態で接着し、仕上げを終えました。
初診時+治療4回=計5回
右下の親知らずの抜歯と7個の金属を除去してセラミック修復しました。
医療広告のガイドラインのため、患者さんの声を記載することは出来ませんが、
「治療・来・のが・しい・思っ・のは・じめ・です。」
歯科医師冥利に尽きるお言葉ありがとうございます。
F・Rさん、メインテナンスでまたお会いできることを楽しみにしております。
広島市南区の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス