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メタルフリー歯科広島
2016.1.30
メタルコアを除去して内部を見ると再びメタルコアはできません。2016.01.30
左下第一大臼歯にメタルコアがセットされメタルクラウンが被さっています。
根尖部分には病変があります。
人工物を除去して再根管治療を行います。
実際の左下の臼歯です。
金属を切削しますので、ラバーダムが必須です。
顕微鏡動画です。
メタルクラウン(金属のかぶせもの)に切れ目を入れていきます。
まずはメタルクラウンが無事に取れました。
かぶせものの内面は漏洩の痕跡があります。
続いて、メタルコアを近遠心的な中央部で二分割していきます。
歯よりも固い金属を、かなりの深さにおいて切削するのは本当に息が詰まります。
力を入れすぎれば、金属を削り終えた瞬間に歯に穴をあけてしまいます。
治療行為すべてに言えますが、自分で取ることができないものを入れてはいけません。
無事に二分割を終えました。
まずは近心半分が取れました。
遠心半分も無事に取れました。
ブログ記事ではあっという間ですが、相当な時間がかかっています。
歯科治療は集中して行うべきものですので、弊オフィスではお一人ずつ治療しています。
同一時間に並行して治療することはありません。
メタルコアが取れた後の状態です。
除去したメタルコアは、さながら古墳からの出土品のようです。
アメリカの車庫に放置してある50年代のシボレーでも、まだましなコンディションです。
娘にしてあげたい治療ではありませんので、弊オフィスではメタルコアはいたしません。
そのために保険医を辞退し、保険指定医療機関も辞退しています。
これを歯に入れることが「良い歯科医師」であるとすれば、私はそうでなくて構いません。
「知らぬが仏治療」の最たるものです。
ある程度セメントなどの人工物を切削しましたら、う蝕検知液で虫歯を染色します。
メタルコアの太い突起が入れられていた部分がこんなにも軟化象牙質(むし歯)になっています。
健康で硬かった象牙質が、むし歯菌による酸によって軟化した状態です。
匙状のエキスカベータでは軟化象牙質のみ除去することができますので悪い部分を選択的に除去できます。
もともとこの状態の上にメタルコアがセットされていたのかもしれませんが
むし歯になってしまって補った部分の内部がこのように悪くなってしまうとすれば、
それを治療と称すること自体に疑問を感じます。(私見です。)
※メタルコアは、私はしない治療ですが、わが国では認められていますことを付け加えておきます。
幸いなことに、治療理念に共感してくださる方々のおかげで弊オフィスは成り立っています。
「慎重に削ってくれていることが判りました。短い時間ではできない治療ですね」
「ブログを読んで予習していましたがビデオを見るとよく分かりました。」とM・Tさん
現在の日本の歯科医療では医療人と患者さんの両者が損をしていると思わずにはおれません。
M・Tさん、今後の展開も楽しみです。
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メタルフリー治療を実践する広島市の自由診療専門の歯科医院 三好デンタルオフィス
※厚生労働省 医療広告ガイドライン に沿うための記述
すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円(かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの)・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円(税抜)