顕微鏡根管治療広島
2015.8.5
サーマフィルによる垂直加圧根管充填の封鎖性 2015.08.05
根管充填の方法には大きく分けて側方加圧根管充填と垂直加圧根管充填の2種類があります。
どちらの方法でも一般的にガッタパーチャ(天然ゴムの一種)が用いられますが
異なる点は、固まった状態で用いるか(側方加圧)、熱によって軟化させた状態で用いるか(垂直加圧)という点です。
固まった状態で用いる場合(側方加圧)は、棒状に形成したガッタパーチャポイントを何本も根管内に入れてスプレッダーで側方に加圧します。
軟化させてはいませんので棒は棒のままで根管内部に存在しています。
棒と棒の間にはシーラー(糊材)が介在しています。
加熱によって軟化させた状態で用いる場合(垂直加圧)は、複雑な形態にも行き渡りやすく、最終的には一体化します。
弊オフィスではサーマフィルという垂直加圧根管充填のシステムで根管充填を行っています。
この記事ではサーマフィルによる垂直加圧根管充填の封鎖性・密閉性についての写真を紹介します。
https://www.mdo.jpn.com/blog/2015/07/-20150729.html
樋状根ですので特徴的な根管形態です。
根管充填後に痛み、腫れが出ましたが治まってきましたので支台築造を行います。
支台築造は接着修復ですので、う蝕検知液で念のため軟化象牙質を染色します。
水洗しました。
根管充填材(ガッタパーチャ)と根管壁の部分に隙間があれば色素が入って染まるはずですが染まりません。
サーマフィルによる垂直加圧根管充填の密閉性・封鎖性が判ります。
この後、接着処理を行い支台築造用レジンによる支台築造を行いました。
M・Cさん、痛みが治まってきて私も安堵しました。
次回で左上下から金属が無くなりますね。
もしよろしければ
ブログランキングに投票のためこのリンクのクリックお願いいたします。
広島市南区の歯科医院 三好デンタルオフィス
※厚生労働省 医療広告ガイドライン に沿うための記述
すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円(かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの)・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円(税抜)