顕微鏡根管治療広島
2024.4.26
右下奥歯のメタルコアを除去して再根管治療を行いました。2024.04.26|根の治療やりなおし
広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス 代表 三好龍治です。
右下第一大臼歯の金属冠が脱離して、内部のメタルコア(金属支柱)が見えています。(矢印)
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デンタルレントゲン写真です。
過去に神経を取ってある歯に根管充填がなされ、メタルコアがセットされています。
時代背景もあり、歯根の先端(根尖:こんせん)までの充填がなされているとは言えない状態です。
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メタルコアを除去しなければ再根管治療は出来ません。
メタルコアは切削して除去するため、金属切削片から口腔粘膜を保護するためにラバーダムを装着して開始します。
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ラバーダムは現代の歯科治療には欠かせないものです。
弊オフィスでは日々朝から晩までラバーダムと顕微鏡を用いて録画し、歯科治療を行っています。
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慎重に切削して分割し、メタルコアを除去します。
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無事に取ることが出来ました。
力任せにしていけません。歯に負担がかかるからです。
歯の長さは有限ですので、原則として取れないメタルコアはありません。
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メタルコアの除去を終えた右下第一大臼歯の根管口です。
3根管性です。
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除去したメタルコアです。
ひとかたまりであったものを、慎重に分割して除去しています。
茶色のプラークがびっしり付着しており、内部への漏洩を示唆しています。
あえて本能的な表現をすれば、これを舐めることはだれしも出来ないものです。
しかし、数分前までは、その状態であった事実があります。
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この歯の治療2回目から本格的に歯根の先端を目指して、念入りな再根管治療を行います。
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3根管とも無事に根尖まで攻略することができました。
写真が電気的根管長測定を行っている場面です。
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2種類の薬剤で薬液洗浄後に超音波水流でリンスし、滅菌ペーパーポイントで吸水乾燥します。
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サーマフィルのシステムで垂直加圧根管充填しました。
3根管ですが、遠心根管は楕円形のため、材料不足による加圧不足を避けるため、2本充填しています。
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余分なキャリアーをカットしました。
次回、問題なければ、レジンとファイバーポストによる支台築造を行い、セレックによるセラミック修復まで行います。
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垂直加圧根管充填後のデンタルレントゲン写真です。
根尖まで充填出来て安堵する瞬間です。
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O・Cさん、後で少し痛みが出るかもしれませんのでお大事に。
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広島市の自由診療専門の歯科 三好デンタルオフィス