セラミック歯科広島
2015.5.28
隣接面からむし歯になっている小臼歯3本のセラミック治療 2015.05.28
隣接面とは歯と歯が隣同士で接する部分を指し、むし歯になりやすい部分のひとつです。
先週と今週の2回で左上下の小臼歯3本のセラミックワンデイ治療を行ったケースです。
まずは先週行った左上小臼歯2本の治療からです。
中央左側の左上第一小臼歯がむし歯になり、わずかな痛みも出ています。
CTによる断面像です。
小臼歯2本が接する部分からそれぞれ大きなむし歯になっていることがわかります。
接する部分から穴が開いていることがわかります。
当然ですが、レントゲン通りの虫歯になっています。
軟化象牙質(むし歯)をエキスカベータで除去していきます。
う蝕検知液で軟化象牙質を染色します。
かなり染まりますので顕微鏡下で慎重に軟化象牙質を切削していきます。
中央左側の第一小臼歯の近心部分はコンポジットレジン充填がなされていますので
除去してセラミック修復に含めることとします。
染色と切削を繰り返し、軟化象牙質の除去を終えました。
神経までギリギリの状態です。
神経(歯髄)に近い部分も含め、コンポジットレジンで象牙質保護(デンティンシール)を行います。
ラバーダムをしたままパウダリングしてセレックでスキャンします。
セレックでスキャンしましたら迅速にセラミック修復物のデザインをします。
適合の確認後、研磨して、たっぷりのレジンセメントで接着します。
咬合調整と仕上げ研磨を終えました。
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幸運にも痛みは治まり良好な経過ですので、本日は左下の小臼歯の治療を行います。
一見なんともないように思えますが、、、
隣接面からむし歯になっています。
この歯のように咬合面のダメージがない場合、元の形態を参考にセラミック修復物を製作できますので
開始前にスキャニングしてデータを残しておきます。
2次元の一般的なレントゲンでは歯の上部からの断面はわかりませんので、このような部位の特定にCTは大変役立ちます。
接着前に適合の確認と接触圧調整(コンタクト調整)を行います。
研磨してレジンセメントで接着です。ここまでワンラバー(一枚のラバーダムを装着したまま)です。
咬合調整と仕上げ研磨を終えました。
この歯も痛みが出ないことを祈ります。
M・Sさん、前回に引き続き本日もお疲れさまでした。
神経を取ることなく治療が出来ることは私にとっても喜びです。
もしよろしければ
神経を可能な限り残すことを目標とする自由診療の歯科医院 三好デンタルオフィス
※厚生労働省 医療広告ガイドライン に沿うための記述
すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円(かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの)・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円(税抜)