三好デンタルオフィス

保持孔付きメタルクラウンの除去　2014.08.12

右下第二大臼歯の金属を除去します。

レントゲンにより、メタルコアとメタルクラウンで構成されていることを確認します。

金属を切削しますのでラバーダムを装着し、切削片の流出を防ぎます。

メタルクラウンに切れ目を入れましたら、十字型の保持孔が見えてきました。

保持孔とは歯の方に、何らかの溝・孔を設け

その部分にメタルクラウン内側の突起を嵌め込んで

脱落を防止するための構造です。

無事にメタルクラウンの除去を終えました。

歯の周囲は黒くなり、漏洩を示唆しています。

保持孔があるため、確かに脱離しにくい状態ですが

周囲からの漏洩があっても取れにくいため発見が遅れ、逆に問題といえます。

しかし、取れることはクレームに繋がりやすいため

 我が国では一般的に行われている手法です。

メタルコアの除去も終えました。

う蝕検知液で軟化象牙質を染色します。

水洗しますとこのように染まりました。

切削と染色を繰り返していきます。

次回より、再根管治療を開始します。

除去したメタルクラウンです。

金属アレルギーを引き起こす可能性があるだけに留まらず

むし歯や歯周病、口臭の原因にも成り得る状態です。

　

　

「テレビで実際の歯科治療のシーンが出ていたけどラバーダムをしていませんでした。」

とS・Mさん。

弊オフィスは「とりあへずラバーダム」という態勢で日々診療をしています。

「例外なく、すべてのケースでラバーダムをする」

決定と実行が重要です。

　

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※厚生労働省 医療広告ガイドライン に沿うための記述

すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円（かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの）・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円（税抜）