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メタルフリー歯科広島
2014.7.11
金属除去 から 根管充填 までを 1回で 2014.07.11
写真中央の右下第一大臼歯の金属を除去し、再根管治療を行います。
写真左側の第二大臼歯はつめものが取れていますが、
隣接面を含むため、第一大臼歯のセラミック修復時に同時に行います。
つまり「取れているから最初に治療」が必ずしも有効ではありません。
過去に根管治療がなされています。
まずはラバーダムを装着し、金属を切削します。
金属切削片から粘膜を保護します。
金属の除去を終えました。
取れていなくて、一切の症状がなくても、この状態です。
この状態のまま、定期検診は無意味と言わざるを得ません。
予防歯科を謳うことも出来無いと、私は個人的に考えます。
内部のセメント築造を除去しました。
アジアの古代墓の石棺の内部のようです。
オレンジ色に見える部分は根管充填材であるガッタパーチャです。
ある程度修正しましたら、う蝕検知液で軟化象牙質を染色します。
水洗しました。染まる部分を削除します。
染まる部分の切削を終えました。
明らかなクラック(ヒビ・亀裂)が存在しています。
今回の治療では接着修復することで、これ以上のクラックの拡大を防ぎます。
ここからは再根管治療を行います。
顕微鏡を覗きながら、過去のガッタパーチャを取り除き、
過去における未到達部分の攻略を目指します。
幸運なことに3根管とも根尖(先端)まで攻略できました。
次亜塩素酸+EDTA+超音波水流で洗浄後、ペーパーポイントで吸水乾燥します。
サーマフィルにて垂直加圧根管充填を行います。
サーマフィルのキャリアー部分をカットしました。
根管充填を済ませていますので、綿球を置いたあと、
テンポラリーセメントを硬めに練ったもので封鎖します。
ストッピング単体やデュラシール単体の封鎖では辺縁漏洩しますので不適切です。
除去した金属です。
除去したセメント築造の底部の状態です。
根管充填後のレントゲン写真です。
「口臭の原因にもなりますよね」
「この状態で食事していたなんてぞっとします」とN・Hさん。
本当に鋭いご指摘です。過去の記事もお読みくださり光栄です。
通常の歯科治療では
取れてもいない、痛くも無い歯を治療するのは
患者さんの不評を買う可能性が高いのが現実です。
幸いなことに、それをご希望のみなさまのおかげで
弊オフィスは保険治療をすることなく存続しています。
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広島市南区 三好デンタルオフィス
※厚生労働省 医療広告ガイドライン に沿うための記述
すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円(かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの)・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円(税抜)