三好デンタルオフィス

本日のメタルコア除去+ファイバーポスト築造方法

　

弊オフィスでは本日もメタルコアを除去しています。

メタルコアの上にセラミックをセットするのは

メタルフリーを達成できないためナンセンスと考えています。　

メタルコアが入っています。

クサビ状のテーパー形態になっていますので

強い力がかかれば歯が割れる可能性があります。

とはいえパラレル形態（直線的並行的）なものですと

引き抜くか、削り取ることを余儀なくされるため

除去するのはテーパー形態よりも困難です。

いずれにせよメタルコアは除去します。

金属を削りますのでラバーダムをして金属切削片から粘膜を守ります。

横からも切れ目を入れるためクランプは遠心に設定します。

強敵でしたが無事一塊除去することが出来ました。

除去できて歓喜の声を上げた直後の写真です。

顕微鏡で確認しながら動かしますと動く状況が良くわかります。

仮にびくともしない場合は最終手段として慎重に削り取ります。

除去したメタルコアです。

セットするのは容易ですが除去するのは困難です。

この歯は例外的に根管治療の状態が良好でしたので次のステップに進みます。

接着作業ですから乾燥のためラバーダムを改めてかけなおします。

う蝕検知液でむし歯を染めて確認します。

水洗しました。染まる部分を慎重に切削します。

う蝕検知液に染まる部分の除去を終えましたら

ペーパーポイントとエアーブローで乾燥した後にボンディング材で接着処理をします。

ボンディング材塗布後もペーパーポイントで先端の液溜まりを吸収させます。

ボンディング材はいつも新鮮なユニドースタイプ（個包装）を使います。

光照射してボンディング材を硬化させます。

グラスファイバー製のファイバーポストを用意します。

シランカップリング処理をして接着できるようにします。

コア用レジン（ルクサコア）で内部を満たし、ファイバーポストを挿入します

ファイバーポストはレジンコアに対する芯棒と捉えています。

歯に対してのリテンションは期待していません。

接着修復の概念です。

充分に光を照射してレジンを硬化させます。

ファイバーポストとレジンによる支台築造を終えました。

可能な限り歯肉縁上マージンとします。

このあと仮歯をセットします。写真右手の2本の歯も仮歯です。

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本日の治療費は

メタルコア除去 　　　　　　5,250円　（ラバーダム含む）

ファイバーポストセット　10,500円　（ラバーダム含む）

　　合計　　　　　　　　　　15,750円　　です。（90分）

　

メタルコア除去の費用は時間と難易度によって増減します。

タクシーのメーターと同じで　時間・難易度併用制　です。

力任せにして歯が折れてしまうようでは元も子もないため慎重に行います。

　

ラバーダムをせずにセットしたファイバーポストは接着の確実性がありません。

口腔内と呼気中の水蒸気が歯と材料の表面に付着して接着を阻害するからです。

　

治療の本質は材料の違いにではなく、手間・手法・技術にあります。

　

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広島　三好デンタルオフィス　

 

※厚生労働省 医療広告ガイドライン に沿うための記述

すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円（かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの）・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円（税抜）