口腔外科処置広島
2014.6.6
分岐部 歯根破折 大臼歯の抜歯
左下第二大臼歯のミラー像です。
デンタルレントゲン写真です。
分岐部に亀裂・ヒビ・クラックが入っているように見えます。
分岐部とは歯根が股のように分岐した部分を指します。(歯根分岐部)
上の写真は、初診時から約半年が経過した先週撮影したものです。
歯根破折を起こし、分断されています。
歯根破折(しこんはせつ)とは文字通り歯根が折れることを指します。
そしていよいよ本日です。
この状態では残念ながら治療の効果が期待できませんので
下顎第二大臼歯の抜歯を選択します。
近心根(手前側の歯根)の抜歯を終えました。
遠心根(奥側の歯根)の抜歯も終えました。
抜歯の抜歯窩(ばっしか)には炎症性の不良肉芽が残っていますので
しっかりと掻爬(そうは)して取り除きます。
不良肉芽(ふりょうにくげ)の除去を終えました。
インプラントオペ用のラウンドバーや鋭匙ピンセットを用います。
いつものように抜歯窩挿入用の抗生剤であるTCコーンを砕いたものを入れます。
吸収性ゼラチンスポンジであるスポンゼルを挿入して血餅の保持を助けます。
マットレス縫合後にCO2レーザーを照射して治癒促進を図ります。
このケースのように炎症の範囲が広い場合は
抜歯と同時のソケットプリザベーションは行いません。
炎症の沈静化化を図ってから、必要であれば骨増生を行います。
抜去した第二大臼歯です。肉芽組織が大量に付着しています。
O・Kさん、よくぞご決断なさいました。
これからの笑顔のために頑張っていきましょう!
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広島市南区 三好デンタルオフィス
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すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円(かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの)・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円(税抜)