口腔外科処置広島
2014.5.30
左下埋伏親知らず の 抜歯手順 の 写真CT フック状歯根
左下の完全埋伏智歯（親知らず）を抜歯します。
オフィス内のCTで撮影した立体画像です。
最も上にある歯が埋まっている親知らずです。
2次元の従来のレントゲンですと位置関係を掴みづらいケースです。
歯肉の切開をする前にイメージトレーニングできます。
表面麻酔＋伝達麻酔＋浸潤麻酔を施し、歯肉を切開します。
親知らずの全体像が見えるようになりました。
通常通り分割抜歯しますので、干渉する部分をスライスします。
まずはスライスした部分を取り出しました。
かなりの強敵でしたが、歯根部分も取り出せました。
親知らずのあった部分はくぼみ（抜歯窩：ばっしか）になります。
血液が貯留することで骨・歯肉に治癒していきます。
抜歯窩に抗生物質の錠剤を砕いたものを入れます。（TCコーン）
吸収性のゼラチンスポンジで血液の貯溜を助けます。（スポンゼル）
縫合を終えました。
抜歯後のレントゲン写真です。
別アングル咬合面観のミラー像です。
かなりの強敵でしたが、その理由は歯根の先端にあります。
近心根に相当する歯根が遠心側に反り返ってフックを形成しています。
頬側にはくぼみがありアンダーカットとなって難易度をアップさせます。
S・Kさん、無事終わり私も安心しました。
いよいよ金属除去ですね、楽しみです！
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