セラミック歯科広島
2026.5.7
左上第一小臼歯の金属を除去してセラミック修復しました。2026.05.7|ゾンビメタル

広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス 代表 三好龍治です。
T・Kさんの左上第一小臼歯(左上4)の金属を除去してセラミック修復を行います。
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金属を除去しますのでラバーダムを装着し、金属切削片から口腔粘膜を保護してスタートです。
顕微鏡を降ろしビデオ録画しながら行います。
写真を撮らない治療・ビデオに録画しない治療は、していないのと同じです。
歯科治療は材料費ではなく、手間と技術に費用を頂いています。
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頬側咬頭(こうとう:咬むための出っ張り)はエナメル質がすり減って内部の象牙質が露出し、
エナメル質よりも軟らかい象牙質がさらにすり減って窪みを成しています。
金属を除去してセラミック修復する際にはこの部分もセラミックに含むデザインをします。
建前として「出来るだけ削らない治療」という概念がありますが、中高年以降の方には歯を保護する治療が必要と考えます。
白内障の手術や、人工股関節置換手術のような考え方です。
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金属を除去する前に頬側咬頭部分を形成してセラミック厚みの基準を設けておいてから金属除去します。
セラミック修復が治療後に割れる失敗の理由の主なものとして厚み不足が挙げられます。
特に顕微鏡下で治療する場合は、拡大されることによってクリアランス不足=セラミック厚み不足を招きやすいため注意が必要です。
顕微鏡下で上顎の歯をミラーテクニックで形成する場合、外開きの軸が頬舌側でズレやすいため、写真を撮って平行性を確認することが重要です。
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除去した金属インレー(メタルインレー:金属の詰め物)の内面です。
デンタルプラーク(口腔内の細菌塊)が周囲から入り込んで(漏洩して)付着しています。
この状態であれば脱落・外れてくれた方が良いのですが、
螺鈿細工・嵌め込み細工的な金属修復物は取れてくれず発見が遅れてしまいます。
いわば「ゾンビ状態」「ゾンビメタル修復」と表現できます。
もともと むし歯になった部分を金属で治療したことで、このような状態を招く皮肉な結果となっています。
むし歯・歯周病・口臭の原因となりますので、このゾンビ状態では、どんなに定期健診・クリーニングに通っても無意味です。
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う蝕検知液でむし歯を染色&切削を繰り返し、セラミック修復に含むべき部分を含む支台歯形成を終えました。
どこまでをセラミック修復に含むかはケースバイケースであり、臨床家は絶えずトライ&エラーを繰り返しています。
後日、検証するためにも、写真やビデオによる記録は欠かせません。
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セレックプライムスキャンでスキャニングしました。
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治療前のデータと合成して参考にします。
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セラミック修復物のデザインを終えました。
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セラミックブロックから削り出します。
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強度に優れるe.max®ブロックを用います。
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セラミックブロックから削り出しを終えました。
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口腔内で適合を確認します。
厚さ50μmの金属板と樹脂製ハンドルから成るコンタクトゲージを用いて、
コンタクトゲージが抵抗感を持って隣接部を通るように隣接歯との接触強さを調整します。
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頬側面観です。
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裂溝のディテールアップと研磨を行い、840度で約20分間真空焼成します。
焼成することで結晶構造が揃い、強度が増し、歯冠色になります。
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接着内面をフッ化水素で酸処理して粗面にします。
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バキュームアダプターを装着して水分と呼気の影響を遮断し、3段階の接着処理を行ってレジンセメントで接着します。
写真は、光を照射してレジンセメントを硬化させている場面です。
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余剰セメントを除去し、咬合調整と仕上げ研磨を終えました。
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咬合面観です。
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頬側面観です。
ここまでを1回の治療、説明・解説を含めて約3時間で行います。
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T・Kさん、ついに左上からも金属が無くなり、残る金属は1個になりました。
今後の治療も楽しみです。
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広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス