セラミック歯科広島
2025.2.8
フロスが通せない!左下第二小臼歯をセラミック修復しました。2025.02.08|一回で完成まで
広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス 代表 三好龍治です。
K・Mさんの左下第二小臼歯のセラミック修復を行います。(矢印)
デンタルフロスが通らない・通せないことが主訴でお困りです。
レジン(プラスチック)系のつめ物が過去にセットされています。
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舌側面観です。
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頬側面観です。
黄色矢印部分の隙間(鼓形空隙)がレジンセメントで埋まっており、フロスを通すことが不可能な状態です。
広い意味での医療ミスともいえる状態です。
お手入れ出来ないということは、細菌による むし歯と歯周病のリスクを高めますので改善が必要です。
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ラバーダムのシートも通りません。
顕微鏡を降ろしビデオ録画を開始してスタートします。
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古いレジン系の つめ物を取り除き、う蝕検知液を用いて軟化象牙質を染色し、切削と染色を繰り返しました。
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セレックプライムスキャンでスキャニングし迅速にセラミック修復物をデザインしました。
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セラミックブロックから削り出します。
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二ケイ酸リチウムガラスセラミックであるe.max®ブロックを用います。
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削り出しを終えました。
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口腔内で適合と接触圧調整を行いました。
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研磨後に840度で約20分間真空焼成することで歯冠色になり強度も増します。
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セラミック修復物の内面をフッ酸(フッ化水素酸)処理して接着強度を高めます。
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乾燥状態でレジンセメントで接着します。光照射してレジンセメントを硬化させている場面です。
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1回 約3時間の治療で無事に完成です。
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フロスが通らない治療は、0点を通り越してマイナスの点数ですから治療後のフロスチェックは当然必要です。
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K・Mさん、本日からはフロスも通常通り可能ですので、お手入れ頑張ってください。
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広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス