口腔外科処置広島
2023.8.30
歯ぐきの中に埋まっている左下親知らずの抜歯 2023.08.30|広島
歯ぐきの中に埋まっている左下完全埋伏智歯を抜歯します。(矢印)
下歯槽神経管に親知らずの歯根が近接しているようですので注意が必要です。
完全に埋まっていますが、手前の歯との間から内部と外部が交通しているものと思われます。
つまり、唾液や細菌も内部に浸入しているものと考えられます。
親知らずとしてはかなり大きいサイズです(矢印)
CT画像による計測では近遠心的に13㎜あります。
親知らずの位置をオフィス内の歯科用CTによって事前に確認します。
いよいよ抜歯をスタートします。
矢印部分の歯ぐきの中に親知らずが埋まっています。
「歯ぐきがブヨブヨしていて違和感がある」とのことですので抜歯のご決断をなさいました。
表面麻酔と注射による局所麻酔後に歯肉を切開して、親知らずが見えるようにします。
当然ですが、CTと同じ位置に存在しています。
親知らずの表面に歯石が付着していることから、この部分は外部と交通していることの確証が得られました。
一塊にて抜歯するのは困難でしたので、分割してゆとりを出します。
ますは分割した歯冠側から取り出しました。
続いて残りの歯冠歯根部分も無事に抜歯できました。
抜歯を終えたあとの骨の穴=抜歯窩(ばっしか)の状態です。血液が貯留することで治癒していきますので血液は大切です。
抜歯窩挿入用の抗生物質であるTCコーンを砕いたものを抜歯窩に挿入します。
血液の貯留を助けるためにコラーゲンスポンジを挿入します。
抜糸不要な吸収性の縫合糸で縫合を終えました。
ここからは抜歯した親知らずを観察します。
抜歯直後でも歯石が付着しています。
歯根に太い部分があり、簡単には取れませんでしたので、無事に抜けてホッとします。
T・Eさん、かなり大きな親知らずでしたのでお疲れ事と思います。
順調に早く治りますよう祈っております。。
広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス