セラミック歯科広島
2023.3.18
|広島|セラミック治療で発覚!右上第二大臼歯の金属に汚れが溜まっていた!2023.03.18
右上奥歯:画像左端の右上第二大臼歯の金属インレー(メタルインレー:銀の詰め物)を除去してセラミック修復します。
金属除去ですのでラバーダムを装着して金属切削片から口腔粘膜を保護し、顕微鏡のビデオ録画をしてスタートです。
ラバーダムを装着する前に表面麻酔(塗る麻酔)+浸潤麻酔(注射)を終えています。
切削するとポンっと金属インレーが取れた瞬間です。(顕微鏡動画)
切削に用いる器具(ドリル)は
キーンと歯科独特の音がするエアータービンは用いておらず、モーター駆動の5倍速コントラのみを用いています。
あの音が嫌いな方でも苦にならないと思います。
内部がこのように汚染されてボロボロになっていても、嵌まり込んで取れてくれない点が金属治療の問題点の一つです。
内部で何か問題が起これば、取れたり壊れたりして教えてくれるほうが好ましいと考えます。
つまり取れないことが最良の治療・上手な治療とはいえません。
内部に入り込んでいたプラークや食渣やセメントが劣化したものがエアーブローで吹き飛びました。
金属インレーがポンッと取れたことも納得です。
外れてはいないけど浮いていた状態だったと言えます。
除去した金属インレーの内面です。
これをコップに入れて水を飲むことは憚られます。
う蝕検知液で軟化象牙質(=むし歯)を染色して切削と染色を繰り返します。
染まる部分の切削を終えました。
思いのほか深いところまでむし歯になっていましたのでこのタイミングで治療できて幸運でした。
歯の神経(=歯髄)までむし歯が達すると痛くなって神経を取らざるを得ない可能性が高まります。
接着処理を行い流動性のあるコンポジットレジンを流して光照射して硬化させデンティンシール(象牙質保護)を終えました。
セレックプライムスキャンでスキャンニングして迅速にセラミック修復物をデザインします。
セラミックブロックから削り出します。
e.max®HTA2/I12(二ケイ酸リチウムガラスセラミック)
焼成前は紫色ですが、焼成することで歯冠色になり強度も増すセラミックブロックです。
試適後研磨して840℃で約20分間真空焼成します。
乾燥状態で接着し咬合調整と仕上げ研磨を行いました。
I・Sさん、いよいよ次回は残り一個の金属ですね。
広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス