セラミック歯科広島
2022.7.13
左上第二大臼歯の金属を除去してセラミック修復を行いました。2022.07.13
左上第二大臼歯に大きな金属がセットされています。
生活歯(神経の生きている歯)ですので除去してセラミックワンデイ治療を行います。
まずは金属を除去しました。
残っている歯質は脆弱となっており、「出来るだけ歯を削らない」という建前の為だけに
この部分を残して治療をしても、将来の破折の原因としかなりません。
自分の家族であってもこの状態であればクラウン形態(かぶせもの)にしますのでご相談の上、そうします。
※なにがなんでも残っている歯を削りたくないという方の治療はお引き受けできません。
除去した金属内面です。
内部へのプラークの侵入が判ります。
セメントなどのかつての人工物を取り除き、う蝕検知液で染めては切削を繰り返します。
過去のダメージがかなり大きかったことが判ります。
神経(=歯髄)までかなり近い状態です。
表面をボンディング材とコンポジットレジンでデンティンシール(象牙質保護)します。
セレックプライムスキャンでスキャンし、迅速にセラミッククラウンをデザインします。
セレックプライムスキャンはパウダー掛けをせずにスキャン出来ますが
軽くパウダリングした方が、スキャンスピードと正確性がよいと感じますのでそうしています。
セレックブルーカム時代のようなパウダーの濃さは必要ありません。
セラミックのブロックからミリングします。
二ケイ酸リチウムガラスセラミックであるe.maxⓇブロックから削り出します。
ミリングを終えました。
コンタクト(接触圧)調整して、試適します。
研磨後に840℃で約20分間真空焼成します。
焼成することで歯冠色になり、強度が増します。
内部をフッ酸処理し、乾燥状態でセット、咬合調整と仕上げ研磨を終えました。
その日のうちに、お食事の前にセットすることが重要です。
約3時間、1回の来院です。
プラスチック系のかぶせものは白いですが、
プラスチックの器でカレーを食べるのと同じで、汚れ・細菌の付着性が高く、
歯よりもすり減りやすいため、咬合高径が低くなりやすく、長期的には咬合の問題を引き起こすと考えます。
家族には決して行わない治療ですから、患者さんにもプラスチック系のかぶせものの治療は致しません。
※仮歯としてのみ用いています。
M・Mさん、内部は予想以上の状態でしたが、このタイミングでカバーできて安心しています。
広島市南区の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス