顕微鏡根管治療広島
2022.2.10
歯根の湾曲した右上大臼歯の再根管治療を終えました。2022.02.10
右上大臼歯2本の再根管治療に取り組みます。
デンタルレントゲン写真です。
内部にはとても太いメタルコアがセットされています。
歯の周囲には大きな歯石が存在しています。
いよいよ治療を開始します。
まずは金属を除去して仮歯を製作し、治療中に咬めるように準備します。
治療前の形態をセレックでスキャンした際のスキャニング用パウダーがついています。
金属除去ですから、いつものようにラバーダムを装着して金属切削片から口腔粘膜を保護します。
金属を除去しました。
第一大臼歯にはかぶせものの脱落防止用の保持孔が形成されています。
除去した金属の内面です。
周囲からの漏洩を示唆しています。
知らぬが仏の状態であり、これをこのまま歯に戻すとなれば最大限の嫌悪感を感じます。
このケースではセレックにて仮歯を製作しました。
レジンブロックから仮歯を削り出します。
ここからはそれぞれのメタルコアを除去して再根管治療に進みます。
まずは右上第二大臼歯からです。
メタルコアの除去を終えました。
内部の黒さは特徴的であり、メタルコアを私がこの手でセットすることを
肯定できない気持ちにさせられます(私見です)
※弊オフィスでは天然歯に対する金属治療を完全に廃止しています。
湾曲している歯根でしたが無事に先端まで攻略出来ましたので根管充填いたしました。
根管充填後のレントゲン写真です。
近心頬側根管がとてもカーブしています。(湾曲根管)
歯の周りの大きな歯石も除去しました。
続いて第一大臼歯のメタルコアを除去します。
こちらもやはりとても黒くなっています。
金属表面はとても汚染されています。
セットするのは一瞬でも、除去するのには大変な時間と慎重さが必要です。
常に再治療のことを考えて治療を行うべきと私は思います。
さらにカーブの強い根管でしたが、無事に3根とも攻略出来ました。
電気的根管長測定を行っている場面です。
薬液洗浄後に超音波水流でリンスし、滅菌ペーパーポイントで吸水乾燥します。
サーマフィルによる垂直加圧根管充填を行いました。
3根管ですが入り組んでいるため、まず2根管を充填し(写真)、
樹脂のキャリアーをカット後に最後の一か所を充填しました。
根管充填後のレントゲン写真です。
無事に根尖まで根管充填できて安堵する瞬間です。
画像左から3番目の第二小臼歯も今後治療を行います。
M・Aさん、ゴールまであともう少しですね。
広島市南区の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス