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メタルフリー歯科広島
2020.12.4
左上第一大臼歯のとても長いメタルコアを除去しました。2020.12.04
歯根が膿んで歯ぐきが腫れ、他院にて抜歯と診断を受けられた左上第一大臼歯の再根管治療を行います。(矢印)
とてつもなく長いメタルコアが
この歯の3根管のうちの2根管に入っていることがわかります。
諦めて抜歯するのはいつでも出来ますので、再治療に臨みます。
とはいえ、治療を開始しても、やはり抜歯せざるを得ないケースもありますので、治療前の意思疎通はとても大切です。
まずは切れ目を入れました。
金属切削片が大量に出ますのでラバーダムを装着して口腔粘膜を保護します。
無事にかぶせもの(メタルクラウン(レジン前装冠))の除去を終えました。
除去したかぶせものの内部です。
周囲からの漏洩を疑わせます。
簡単にいえば境い目から汚くなってきています。
とてつもなく長いメタルコアでしたので、除去するのはとても大変でした。
口蓋側の口蓋根のメタルコアが取れたあとの状態です。
慎重に削り取ったのですが、内部はとても黒く汚染されています。
いわゆる「はめごろし」「後は野となれ山となれ」のような状態に陥れることは、再治療をとても困難にします。
少なくとも自分が除去できるような人工物をセットするべきと私は個人的に考えています。
白い矢印の根管(近心頬側根管・口蓋根管)2か所に三脚の脚のようにズブリと挿入されていました。(レントゲン参照)
赤い矢印の遠心頬側根管にはメタルコアは接していませんでした。
確かに歯質の絶対量が少ないため、長いメタルコアが用いられたと考えられます。
歯よりも硬いもの・強いものを歯の内部にセットしますと、強い力がかかると歯が負けて折れますので
壊れるのは人工物であるべきと私は考えています。
H・Hさん、かなりの強敵でしたがよく頑張られました!
次回からの再根管治療も全力で臨みますので、ともに乗り越えましょう!
広島市の自由診療専門の歯科医院 三好デンタルオフィス
※厚生労働省 医療広告ガイドライン に沿うための記述
すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円(かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの)・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円(税抜)