セラミック歯科広島
2017.3.4
咬合面の治療材料はそろえるべきと考えます。過度な擦り減り 2017.03.04
左下第二小臼歯（奥から3番目）の歯の歯周ポケットが深くなっており
歯根破折の可能性があるとのことで弊オフィスにお越しです。
大臼歯二本にはレジン系素材（プラスチック系素材）と思われる修復がなされていますが
咬合面の咬耗度合がかなり進んでいます。
こちらは上顎です。
咬みあう左上奥歯に金属のブリッジがセットされています。
他に特徴的な点として前歯の先端（矢印）がとても擦り減って象牙質が露出しています。
歯ぎしりが理由の一つとして考えられます。
左下です。
画像中央の第二小臼歯の歯肉に炎症が見受けられ、歯周ポケットの深さは8㎜を超えています。
大臼歯のモールドは無くなり、つるんとしてます。
左上です。
金属ブリッジにも歯ぎしりによると思われる平坦化した咬耗がみられます。
下顎対合歯はレジン系素材であってもレジン素材内のガラス微粒子によって
包丁（金属ブリッジ）と砥石（レジン系素材）のように金属もそれなりに擦り減ります。
左上下の咬みあわせた状態です。
アップです。
金属vsプラスチックの擦り減りによって、上顎の歯が下顎の歯に食い込むようになってきています。（矢印）
つまり、大臼歯の擦り減りによって咬合接触が得られなくなったため
相対的に高くなってしまった部分を歯ぎしりで調整しようと夜間に歯ぎしりをしたら
手前の第二小臼歯に過度な負担がかかってしまい、
第二小臼歯の歯周ポケットが深化して炎症を起こしてしまったということが推測されます。
同じく上顎前歯先端の擦り減りも引き起こしていると考えられます。
ということは1本の歯の治療をしても解決に至らない可能性が高く、
弊オフィスが総合的な治療を基本としていることの理由でもあります。
その場しのぎ的に異種材料で治療したとすると、このように擦り減りスピードが速くなりすぎて
他の歯にまで影響を及ぼしてしまいます。
保険診療においては、1本だけの治療を患者さんがご希望なされば
術者はそれに応じざるを得ない状況に追い込まれてしまいますので
私は保険医をやめ、治らないと思う治療法はしないことにしています。
このケースではブリッジを解消することと、やはり上下セラミック修復をきちんと行うことが必要と考えます。
歯と同じような擦り減りの性質を持つセラミックを用います。
上下大臼歯同士のアンチモンソンカーブも改善します。（簡単に言えば上下咬合面の水平的角度の是正）
これは上下治さなければ解消できません。
「患者さんが望んでいる・望んでいないから」という逃げ口上で患者さんのせいにして
治療を妥協することは基本的にありません。
説明こそが最も重要ですので写真屋さんが歯科をしているように撮影しています。
歯科治療において「患者さんの自己決定権」はかなり怖いことだと考えています。
私の妻や子どもする治療方法を患者さんにもしたいだけなのです。
S・Tさん、これからの治療ともに頑張っていきましょう！
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広島市の自由診療専門の歯科医院 三好デンタルオフィス
※厚生労働省 医療広告ガイドライン に沿うための記述
すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円（かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの）・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円（税抜）
