顕微鏡根管治療広島
2016.3.10
根管内に残っていた折れたヤスリを除去する動画です。異物除去 2016.03.10
根管治療の際には細いヤスリ(ファイル)を用いて根管を拡大し、歯髄を除去します。
神経の入っている根管は非常に細く狭いため、ヤスリが内部で折れて取れなくなってしまうことがあります。
本来あってはならないことですが、ヤスリのかけらが残ったままになっているケースも存在します。
患者さんはそのことを知らされていないことがほとんどです。
初診時のレントゲン写真です。
左上第二大臼歯近心頬側根管にガッタパーチャではない何かがあるようですが、この写真だけでは何かは断定できません。
ある程度根管治療を進めた段階でのレントゲン写真です。
顕微鏡で見ることによって折れたヤスリの上部が見えるようになりましたので、ここからは除去に向けて頑張ります。
ファイルは金属ですので腐食する可能性があり、電極としても働いてしまうため、なんとしても除去したいものです。
折れたヤスリの上部が光を反射して光っています。
超音波スケーラーを用いて振動を加えていきます。
チップの当て方にノウハウが必要です。
実際のところ、この歯のこの根管には2個の破折片が入っていました。
1本目が折れてしまったのを取り出そうとして、2本目も折れたようです。
ファイルを折り込んだのも問題ですが、患者さんに説明しないことが一番の問題です。
判りにくいのですが、マイクロエキスカの先端付近に、取り出した破折ファイル片が付着しています。
破折ファイル片は約2㎜程度の小さなものです。
ヤスリが折れる原因として、力のコントロールが未熟(術者の技量の問題)や金属疲労(器具の強度の問題)が考えられます。
器具の問題の解決は簡単ですので、弊オフィスでは根管治療用のヤスリ(ファイル)を
完全に使い捨てにし、治療途中でもどんどん新しいものに交換しています。
このケースのように折れてしまったら、使い捨てにするコストの何倍も手間がかかってしまうからです。
自分が治療を受けるとしたら、折れないようにして欲しいですので患者さんにもそうします。
第一大臼歯にはサーマフィルにて垂直加圧根管充填を一足早く行っています。
無事に除去できて安堵する瞬間です。
O・Yさん、長時間の治療でしたが、よくぞ頑張られました。
次回はこの歯も根管充填できますね。
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顕微鏡下で根管内異物除去を行う広島市の自由診療専門の歯科医院 三好デンタルオフィス
※厚生労働省 医療広告ガイドライン に沿うための記述
すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円(かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの)・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円(税抜)