顕微鏡根管治療広島
2016.1.20
MTAセメントによる大きな穿孔の封鎖 2016.01.20
メタルコアを外すと過去の穿孔(穴あき:パーフォレーション)が見つかることがあります。
左下第二大臼歯の本日のケースは2年前に治療を受けられ、
その治療の際に思い当たる節があるとのことです。
左下第二大臼歯のメタルコアを前回除去しましたら
歯髄腔の遠心舌側に広い範囲の穿孔(穴あき:パーフォレーション)が存在していました。
(画像の赤い部分)
本日、MTAセメントを用いて穿孔の封鎖を行います。
本日はGC NEX MTAセメントを用います。
ミネラルを主成分とした生体に親和性の高いセメントです。
精製水で混和して使用します。
精製水と混和したらシリンジでアプリケーションします。(顕微鏡動画)
こういった処置にはラバーダムでの封鎖がとても重要です。
水分を綿球で吸水して圧接します。
この上に水分を含ませた綿球を置いて、テンポラリーセメントで仮封し、上部に仮歯をセットします。
MTAセメントの硬化には時間がかかりますので本日はここまでです。
次回、経過良好であればコンポジットレジンで保護し、それから再根管治療を開始します。
穿孔の封鎖は本来起こってはいけない状態に対しての処置ですので
「絶対治る・治って当たり前」という気持ちは危険です。
手を尽くしてなんとか治って欲しいといつも祈っています。
I・Kさん、この歯が助かりますように!
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MTAセメントによる穿孔の封鎖を行う広島市の自由診療専門の歯科医院 三好デンタルオフィス
※厚生労働省 医療広告ガイドライン に沿うための記述
すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円(かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの)・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円(税抜)