セラミック歯科広島
2015.3.20
金属を除去してセラミック修復した左下奥歯 2015.03.20
M・Sさんの歯科治療の第1回目です。
左下奥歯の写真です。
写真左端の第二大臼歯にはフルジルコニアクラウン(ジルコニア無垢のかぶせもの)がセットされています。
解剖学的には正しい形態ですが、ご年齢を考えますと萠(は)えたての形の歯が
存在することはちぐはぐと感じます。
上下がインプラントである場合や、対合歯も同じようにジルコニアがかぶさっているとすれば
良いかもしれませんが、上顎は天然歯に金属の詰め物が存在しています。
天然歯の歯列の中においては歯に似た性質の材料で治療する必要があると考えます。
金属がセットされている第一大臼歯は遠心部分にコンポジットレジン充填がなされており
脱離して動くようになっています。
第二小臼歯の金属が脱落したことがご来院のきっかけです。
ラバーダムを装着して金属を切削しました。
金属は取れていなくてもこのような状態になっています。
取れていることと取れていないことが同じであるという哲学的な状態です。
改めて金属を作製するとすればそれは将来的に同じ結果をもたらします。
歯科医療ビジネスの永続性を担う部分ともいえます。
周囲からの漏洩を示唆しています。
歯との境目に細菌が停滞し、ハブラシやフロスなどの清掃器具が一切奏功しない環境を作り出します。
金属が入ったままの歯科検診が無意味と考える所以です。
歯科の定期検診直後に金属が取れたご経験のある方も多くいらっしゃるはずです。
古いセメントを除去していきます。
う蝕検知液で軟化象牙質(むし歯)を染色します。
水洗しました。赤く染まる部分を切削し、再び染色することを繰り返します。
染まる部分の切削を終えました。
歯質表面を接着処理後、コンポジットレジンでデンティンシール(象牙質保護)を行います。
パウダリングしてセレックスキャニングします。
セレックでのデザインを終えました。
セラミックブロックから削りだしを終えました。
適合の確認と接触圧調整(コンタクト調整)を行い、研磨後に
たっぷりのレジンセメントで接着します。
咬合調整と仕上げ研磨を終えた写真です。
「きれいですね、感動しました!」とM・Sさん。
最初の治療部位としてはヘビーな内容でしたので顎もお疲れと思います。
次回も楽しみです!
広島市の歯科医院 三好デンタルオフィス
※厚生労働省 医療広告ガイドライン に沿うための記述
すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円(かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの)・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円(税抜)