セラミック歯科広島
2014.8.8
親知らずの干渉 セラミック治療 2014.08.08
右上臼歯です。
第二大臼歯のつめものが取れています。
アップです。遠心側(奥側)がかなりのむし歯になっています。
咬み合わせの状態です。
右下顎の親知らずが挺出し、右上顎の第二大臼歯の遠心部分に干渉してしまいます。
かつてのつめものが脱離してしまった原因として、
咬み合わせも原因のひとつと考えられます。
この状態のままセラミック修復を行っても容易に壊れてしまうことは
想像に難くありません。
ですので、右下親知らずの抜歯後に右上のセラミック修復を行います。
しかし、親知らずの抜歯後まで放置するのは心配ですので
むし歯の除去とデンティンシール(象牙質保護)まで下準備をしておきます。
コンポジットレジンでデンティンシールまでを終えました。
この後、右下親知らずの抜歯を行います。
右下の再根管治療とセラミック修復、及び親知らずの抜歯を終えました。
いよいよ右上に戻ります。
第一大臼歯の金属も除去します。
大量の金属切削片が出ますのでラバーダムが必須です。
う蝕検知液で軟化象牙質を染色し、除去します。
セラミック修復用の形成とデンティンシールを終え、
スキャンの準備が整いました。
セレックでスキャニングし、デザインします。
セラミックブロックからミリングします。
コンタクト(接触圧)調整後にたっぷりのセメントで接着します。
接着修復にはラバーダムは欠かせません。
口腔内の水蒸気を遮断して乾燥状態で接着するためです。
ロールワッテ(棒状綿)などを用いた簡易防湿は
文字通り「簡易防湿」であり、不十分です。
セラミック修復は手間とノウハウに費用を頂いています。
大臼歯2本の咬合調整・仕上げを終えました。
仮にセラミックが割れたとしても即日対処できますのでご心配は要りません。
全体を削ってかぶせるような、より侵襲の大きい治療法をいきなり選択することは避けたいものです。
取れて・壊れてクレームの原因となることを嫌って
過度な治療を選択することは我が国では一般的ですが残念なことです。
本来、人工物が壊れて、天然の歯が助かるべきです。
私が理想と考える治療は、患者さんの理解無くしては成り立ちません。
その点、弊オフィスは患者さんに恵まれています。
N・Hさん、本日で右上下の完成です!
いよいよ次回から左側のスタートですね。
※本日で結婚4周年を迎えました。
私の最大の理解者である妻に心より感謝します。
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ご相談はお気軽にどうぞ。
JR広島駅徒歩7分 三好デンタルオフィス
※厚生労働省 医療広告ガイドライン に沿うための記述
すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円(かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの)・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円(税抜)