顕微鏡根管治療広島
2014.1.17
金属冠の除去から顕微鏡根管治療・根管充填までの流れです。2014.01.17
弊オフィスでは本日も金属除去と根管治療を行っています。
右上第一大臼歯の金属除去と再根管治療を行います。(ミラー像)
下顎対合歯に攻撃性の強そうな形態をしています。
通常の2次元のレントゲン写真です。
再根管治療の必要性を感じさせる根管充填ですが
根尖病変の存在は判りません。
オフィス内の歯科用CTによる画像です。
断面の画像を得られることにより病変の存在が明らかになります。
根の先端のドーム状に黒くなっている部分が病変です。
近遠心的(前後的)断面です。
CTが無い状態では根尖病変の診断が充分に行えないことを示唆しています。
金属除去ですから、まずはラバーダムをして粘膜を保護します。
5倍速コントラで切れ目を入れました。
メタルクラウンが無事取れました。
保持孔に対する突起があります。
日本の通常の治療においてはクレーム防止のため
「取れないこと」が最優先課題です。
私は歯が守られるのなら取れても構わないと考えています。
除去した直後です。メタルコアが見えています。
メタルコアに入っている切削筋より、過去に被せものだけ取り替えたことが判ります。
メタルコアにも慎重に切れ目を入れます。
大変緊張する処置です。
分割したメタルコアも無事に取れました。
メタルコアが取れた直後です。
歯質よりも大きなメタルコアがセットされていたため
炎症を起こしていた歯肉から除去直後に出血があります。
う蝕検知液で軟化象牙質を染色します。
内部まで染まる部分があります。
慎重に除去したのちに再根管治療を開始します。
根管治療用ファイル(ヤスリ)で触りますと
過去に充填されているガッタパーチャがスルスルと出てきました。
汚染されています。
顕微鏡で覗きながら内部に残ったガッタパーチャの除去を進めます。
3根管とも先端まで攻略できましたので根管長測定器で確認し
根管充填まで行います。
根尖からの排膿が無い場合、病変の消失を待つ必要性はありません。
次亜塩素酸+EDTAで薬液洗浄し、超音波水流で水洗します。
ペーパーポイントで吸水乾燥します。
綿の線維を棒に巻いた綿栓は使用しません。
根管充填直前の状態です。
サーマフィルにて垂直加圧根管充填を行いました。
サーマカットで余剰キャリアーをカットしました。
テンポラリーセメント ハードを練ったもので次回まで封鎖します。
根管充填後のレントゲン写真です。次回問題なければ支台築造します。
N・Cさん、本日も長時間の治療おつかれさまでした。
喜んでいただけて歯科医師冥利に尽きます。
香川県からのお越しに恐縮です。
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すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円(かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの)・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円(税抜)