顕微鏡根管治療広島
2014.11.22
左上第二大臼歯の再根管治療 2014.11.22
左上第二大臼歯の再根管治療に挑みます。
3根管性であることが多いですが、根管充填材は1本のみ見えます。
治療しづらい位置にある上に、カーブもきつい、難易度の高い治療です。
金属除去時の記事はこちらです。
https://www.mdo.jpn.com/blog/2014/10/20141004.html
左上第二大臼歯ミラー像です。
金属除去後の状態です。
すでに「ラストチャンス」の治療であったと思われますが
加えてもう一度「ラストチャンス」を創出します。
う蝕検知液で軟化象牙質を染色し除去します。
軟化象牙質の除去を終えました。
写真下側の口蓋根管は根管充填がなされていますが
写真上側の近心頬側根管・遠心頬側根管は手つかずの状態です。
改めてラバーダムを装着し、再根管治療に臨みます。(顕微鏡画像画面撮り)
ほぼ手つかずの近心頬側根管にアプローチできました。
喜び勇んでニッケルチタンファイルを挿入しましたら、、、、
突然破折しました。
プロテーパーSXファイル(新品)を
シロナ テネオのエンド専用コントラ+トルク管理しながらの使用でも
前触れ無く突如折れました。
製品の欠陥ではなく、いかなる工業製品にも運の悪いものはつきものです。
EDTA製剤であるグライドで潤滑し
OKマイクロエキスカとガッタパーチャリムーバー スピアーで
全周からニッケルチタンの「しなり」を利用して緩めていきます。
折角の機会ですので コメット エンドレスキュー も使用してみます。
左側で形成し、右側で回収するシステムです。
ロングシャンクのため顕微鏡下で操作するのに適しています。
このケースでは周囲の切削には使えましたが
想定されている取れ方には至りませんでした。
少々時間がかかりましたが無事除去できました。
先端からおよそ6mmのところで折れていたことがわかります。
プロテーパーのSXファイルは13mm以下の挿入では
折れにくいとされていますので、やはり運の悪いケースです。
破折ファイルの除去時に周囲からしなりを与えることで
結果的に根管形成され、根尖まで容易に到達できました。
その他の2根管も攻略を終えました。
このケースは挿入する難易度が高い部位のため
ファイルの挿入方向を確認しておきます。
私はストッパーで根管長を計ることはほぼありません。
根管充填材と素材の違うもので測定しても正確性が無いからです。
また1~2mm程度の誤差が容易に出るためです。
アピカルストップを明確にしておくことが重要と考えます。
(アピカルシートを形成するということではなく)
そのため、いわゆるファイル試適デンタルは無駄なX線被曝と考えます。
次亜塩素酸ナトリウム+EDTA+超音波水流で根管洗浄し
ペーパーポイントで吸水乾燥させ
サーマフィルにて垂直加圧根管充填します。
余分なキャリアーをサーマカットでカットしました。
ポリプロピレンの黒いキャリアーの周囲にオレンジのガッタパーチャが
いきわたっています。
根管充填後のデンタルX線写真です。
K・Hさん、再根管治療が無事終わり私もホッとしました。
少し痛みが出るかもしれませんのでお大事に。
ご相談はお気軽に
広島県広島市南区金屋町 三好デンタルオフィス
※厚生労働省 医療広告ガイドライン に沿うための記述
すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円(かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの)・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円(税抜)