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メタルフリー歯科広島
2013.7.9
不幸中の幸いのケース ファイバーポスト
メタルコアによる歯の破折の危険性をブログでも紹介していますが
ファイバーポストであったため歯根破折を免れたと考えられるケースに遭遇しました。
硬いものを咬んだあとに歯が動いたとのことです。
前歯4本は過去の治療において
メタルボンド(メタルフレームにセラミックを焼き付けた歯)がセットされています。
左上中切歯のみファイバーポストと思われる支台築造がなされており
ずれているように見えます。
幸いにも歯根は折れていないようです。
慎重に上部を揺さぶって取り外しました。
歯根さえ折れていなければ、人工物は何度でも製作することができます。
セラミックの歯が高価であるといっても歯の価値の前では誤差範囲です。
取れたメタルボンドです。白い棒状のファイバーポストがついています。
ファイバーポストとはグラスファイバーの芯棒で歯の弾性率に近い性質といわれています。
本日はこれを仮着セメントで固定して応急処置をします。
支台築造のレジン部分が残っています。
割れてズレていますのでこのままでは戻りません。
ある程度レジン部分を除去してから顕微鏡で確認します。
まだずれている部分が残っています。
顕微鏡根管治療用の器具でレジン部分を除去していきます。
ズレている部分の除去を終えました。
今後、すべてのレジンを取り除いて再根管治療を行います。
本日はプレミアインプラントセメントを使用して仮着します。
仮着(かちゃく)とは専門家が取ろうと思えば取れる状態にすることです。
仮着を終えました。
もしメタルコアであったとすれば歯根が折れて治療不能となり
抜歯に陥っていたかもしれません。
歯の内部に歯よりも硬いものを挿入するのは破折のリスクを高めます。
金属は金属アレルギーを引き起こす可能性があり、光の透過性もありません。
このケースではファイバーポストであったため歯が折れずに助かった可能性があります。
M・Jさん、幸運なケースに安堵します。
今後の治療が楽しみです。
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広島 三好デンタルオフィス
※厚生労働省 医療広告ガイドライン に沿うための記述
すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円(かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの)・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円(税抜)