顕微鏡根管治療広島
2016.6.1
左下第一大臼歯の再根管治療(ビタペックス除去)2016.06.01
初診時の左下第一大臼歯の状態です。
根管治療の途中とのことです。
セラミッククラウンに穴が開けられ、そこから再根管治療がなされています。
セラミッククラウンがもったいないからという理由でこのようにしているとすれば
天然歯の前では無価値のセラミッククラウンを後生大事にして、根管治療の難易度を上げて、
結果として歯が良くならないという完全なる矛盾の状態に陥っています。
初診時のレントゲン写真です。
X線不透過性のなにかが入っています。
ガッタパーチャかもしれませんし薬剤かもしれません。
弊オフィスでの治療をご決断ですので、一切の躊躇いなく邪魔なセラミッククラウンを除去します。
顕微鏡(マイクロスコープ)動画です。
続いて仮封材と、過去のレジンコア材料を除去していきます。
ケースにもよりますが、古い人工物はすべて最初に取り除いていきます。
根管内部にはピンクのガッタパーチャ(天然ゴムの一種:根管充填材)と
黄色のビタペックス(水酸化カルシウムやヨードホルムが主成分の根管充填材)と思われる薬剤が入っていました。
最初の治療時にガッタパーチャが根管充填材として充填され、
その後の再治療ではすべて取り除くことができず(セラミッククラウンを残して狭い場所からアプローチしたため)
顕微鏡で確認していないとすればガッタパーチャが取れたと思い込み
ビタペックスを注入したと推測されます。
いずれにせよ、ガッタパーチャとビタペックスが混在していることは予期しない状態です。
二回目の治療時にはコンポジットレジンで隔壁を形成し、根尖までの攻略を目指します。
めでたく3根管とも根尖まで攻略できました。
グリーンのシートはラバーダムです。
根管内部はすっきりきれいになりました。(顕微鏡ミラー像画面撮り)
そして3回目である本日、特に排濃や顕著な痛みもないため、
サーマフィルによる垂直加圧根管充填を行いました。
根管充填後のデンタルレントゲン写真です。
根管充填時には圧力により痛みが出ることがありますが経時的に治まっていきます。
次回問題なければレジン築造いたします。
I・Nさん、順調に進み歯も助かりそうで私もうれしいです。
少し痛みが出ると思われますがお大事に!
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顕微鏡根管治療を行う広島市の自由診療専門の歯科医院 三好デンタルオフィス
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すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円(かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの)・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円(税抜)