審美歯科広島
2025.11.28
色調が合っていない上顎前歯のセラミックをやり直しました。2025.11.28|見た目の障害

広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス 代表 三好龍治です。
U・Hさんの左上中切歯(左上1)に数十年前のセラミック修復物がセットされています。
金属が用いられているメタルボンド ポーセレンクラウン(陶材焼付前装冠)であるためメタルフリーに反することと、
色調の調和が得られていない(審美障害)ため再治療を行います。
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まずはメタルボンドに切れ目を入れて除去しました。
メタルコア(金属支柱)に入っているドリル痕から、メタルコアはそのままで、
複数回かぶせものが取り替えられたと推測されます。
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除去したメタルボンドの断面です。
金属フレームに陶材(ポーセレン)が焼き付けられています。(陶材焼付前装冠)
ポーセレンはセラミックの種類の一つで、伝統的な陶磁器に近い性質を持つ素材です。
セラミックは広く材料全般を指す名称です。
ポーセレンは透明感が高く天然の歯に近い見た目を再現できるのが特徴ですが、
強度が比較的低いというデメリットがあります。
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再根管治療も行うため、レジン製の仮歯を作成し、治療期間中に不便でないようにします。
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比較的太いメタルコアが入っていますので慎重に除去していきます。
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無事にメタルコアを除去しました。
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全長約12㎜のメタルコアです。
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メタルコアを除去したあとの根管内部です。
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メタルコアを除去すると仮歯の支えが無くなりますので、
ガラス繊維の束であるファイバーポストを支えとして仮歯の内面に接着し、
ポストクラウン(芯棒一体型のかぶせもの)タイプの仮歯として仮着します。
仮着(かちゃく)とは、仮留めセメントを用いて、取ろうと思えば取れるように仮留めすることを指します。
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古いガッタパーチャ(根管充填材)を取り除き、根尖(歯根の先端)までファイル(ヤスリ)で攻略し、
サーマフィルのシステムで垂直加圧根管充填を行います。
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垂直加圧根管充填後のデンタルレントゲン写真です。
歯根の先端まで充填出来て安堵する瞬間です。
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再根管治療が終わりましたらファイバーポストとレジンを用いて支台築造を行います。
色調をシェードガイドを用いて採得します。
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セレックプライムスキャンでスキャニングし、データを歯科技工士さんに送って製作を依頼します。
弊オフィスではデータでのやり取りが増え、昔ながらの型取りをする機会は1割に減少しています。
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完成したセラミック修復物です。
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適合と色調のチェックをします。
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接着内面をフッ化水素で酸処理します。(e.maxフレームに陶材築盛)

3段階の接着処理を行い、レジンセメントで接着します。
光照射して硬化させている場面です。
天然歯同様の光の透過性を示します。
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U・Hさん、喜んでいただけて私も嬉しいです。
今後はメインテナンスでお会いしましょう。
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広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス