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※厚生労働省 医療広告ガイドラインに沿うための記述

すべての歯科治療は、治療行為によって治癒や改善が約束されているわけではなく、状態の悪化や後遺症の発生、抜歯や死亡を招くリスクを伴います。※治療費用の例示・根管治療を伴う普通再治療約20万円(かぶせもの除去・メタルコア除去・根管治療・根管充填・レントゲン・支台築造・かぶせもの)・普通セラミックつめもの約6万円・普通セラミックかぶせもの約8万円・普通セラミック前歯約13万円・普通抜歯約1.7万円・普通レジン充填約1万円(税抜)

口腔外科処置広島

2023.3.7

骨が無くてもインプラントできる?骨を造る骨増生処置 2023.03.07|広島

右上第一大臼歯を抜歯後骨吸収が起こり、骨の幅が狭くなっていることがよくわかる写真

右上第一大臼歯を抜歯後骨吸収が起こり、骨の幅が狭くなり高さ低くなっていることがよくわかる写真

欠損している右上第一大臼歯部分にインプラント治療を行う予定ですが、

現状では骨が凹んでおり、その部分に頬粘膜が入り込んでいます。

このままではインプラントを理想的な位置への埋入が困難ですので、先に骨を造る処置を行って準備します。

骨を造る処置は、骨増生処置(骨造成処置・GBR:Guided Bone Regeneration)と呼ばれます。

表面麻酔(塗る麻酔)を行い表面が痺れた後に浸潤麻酔(注射)を行います。

 

右上第一大臼歯を抜歯後骨吸収が起こり、粘膜を切開し剥離すると骨の幅が狭くなっていることがよくわかる写真

切開線を入れ、粘膜を剥離しました。

 

骨増生処置GBRのためにデコルチケーション皮質骨穿孔を行った写真

骨表面の硬い皮質骨に穴を開けて骨髄からの出血を促し、治癒促進を期待します。(デコルチケーション)

  

骨吸収部分に骨移植材を填入し、サイトプラスト膜(メンブレン)でカバーして縫合前の状態の写真

オープンバリアメンブレンテクニックでGBRを行うため、骨移植材を置いてサイトプラストでカバーした縫合前の状態の写真

骨移植材を填入し、d-PTFE膜であるサイトプラストをカバーするように設置します。

 

オープンバリアメンブレンテクニックでGBRを行い吸収性の縫合糸で縫合を終えたオペ終了時の写真

抜糸不要な吸収性の縫合糸で縫合して終了です。

歯肉弁を完全には封鎖させないオープンバリアメンブレンテクニックです。

 

膜は約6週間後に無麻酔で引っ張って取ります。

膜の内部には類骨組織が出来ているはずです。

※追記

↓:GBR処置後、約6週間経過した2023.04.18の状態です。

オープンバリアメンブレンテクニックで骨増生処置を行った6週間後の状態の写真

オープンバリアメンブレンテクニックで骨増生処置を行った6週間後に膜を撤去した際の写真

メンブレン(膜)を無麻酔で引き抜いて撤去します。

オープンバリアメンブレンテクニックで骨増生処置を行った6週間後に膜を撤去したあとの類骨組織の状態の写真

内部には類骨組織が出来ており、時間とともに表面は上皮に、内部は骨組織に治癒していきます。

↓:GBR処置後、約2か月経過した2023.05.09の状態です。

オープンバリアメンブレンテクニックでGBR後、約2か月経過した写真

H・Yさん、素晴らしいご決断です!

治癒を楽しみにしています。

   

広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス   

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