口腔外科処置広島
2023.3.7
骨が無くてもインプラントできる?骨を造る骨増生処置 2023.03.07|広島
欠損している右上第一大臼歯部分にインプラント治療を行う予定ですが、
現状では骨が凹んでおり、その部分に頬粘膜が入り込んでいます。
このままではインプラントを理想的な位置への埋入が困難ですので、先に骨を造る処置を行って準備します。
骨を造る処置は、骨増生処置(骨造成処置・GBR:Guided Bone Regeneration)と呼ばれます。
表面麻酔(塗る麻酔)を行い表面が痺れた後に浸潤麻酔(注射)を行います。
切開線を入れ、粘膜を剥離しました。
骨表面の硬い皮質骨に穴を開けて骨髄からの出血を促し、治癒促進を期待します。(デコルチケーション)
骨移植材を填入し、d-PTFE膜であるサイトプラストをカバーするように設置します。
抜糸不要な吸収性の縫合糸で縫合して終了です。
歯肉弁を完全には封鎖させないオープンバリアメンブレンテクニックです。
膜は約6週間後に無麻酔で引っ張って取ります。
膜の内部には類骨組織が出来ているはずです。
※追記
↓:GBR処置後、約6週間経過した2023.04.18の状態です。
メンブレン(膜)を無麻酔で引き抜いて撤去します。
内部には類骨組織が出来ており、時間とともに表面は上皮に、内部は骨組織に治癒していきます。
↓:GBR処置後、約2か月経過した2023.05.09の状態です。
H・Yさん、素晴らしいご決断です!
治癒を楽しみにしています。
広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス